- 2014-8-14
- トラウト注目記事
スイフト、ムラセミノー・アクアバッハ
オリジナルは、村瀬達也氏のハンドメイド、ムラセミノー。
アクアバッハは、そのプラスチックバージョンで、写真は、13センチと9センチです。
村瀬氏のハンドメイドミノーが初めて店頭に並んだのは1978年とのこと。
素材はバルサ。
多くのビルダーがそうであった様に、ムラセミノーもまた、フィンランドの名作ミノー、ラパラの影響を多大に受けている。
僕は、他のハンドメイドミノーと比べて、特に氏のミノーに感じていることが2つあって、その1つ目は、ミノーはシンプルであるべき。みたいなイメージ。
贅肉をそぎ落とし、飾り気も抑え目にして、道具として、あるべき姿を追求したルアー。そんな感じ。
機能的なフォルムで、タイイングアイがスゴく下のほうに付いているから、ローリングアクションも実にいいアンバイ。
で、2つ目はというと、量産性。楽に作りたい。という思い。
こう言うと、なんだか悪口を言っている様に思われてしまうカモしれませんが、そうではない。
ラパラの発想もそうだから、やはりここでも影響を受けているのカモしれませんが、これが一番、品質にバラツキを出さないための最善策。
手を抜くことと、楽に作ることとは全く別で、ご自分の作るミノーのアクションに責任を持つ。みたいな。
そんなプロ意識を感じます。
‘83年から数年間に関しては、ウッドベイトの遠藤龍美氏に生産を委託すると同時に、素材をウッドに変更していたことがある。
その後はというと、ムラセミノーの生産は途絶え、市場から姿を消してしまった。
ところが、90年代の中頃のこと、なんとプラバージョンとしてリリースが再開されたワケです。
これが写真のアクアバッハ。
オリジナル譲りのルアーアクションが手軽に楽しめることとなりました。
素材の重さをカバーする為か、少しだけリップが長くなった様に感じます。
この頃、誰かがトラウトのミノーイングをしたい。と言い出し、僕がミノーをお薦めするコトがあれば、その時は必ずコレでした。
いい出来栄えだと思っています。
なるほど、究極の量産型ミノーへとシフトして来た?と思いきや、実はバルサ素材のモノも復活。
受注生産というかたちの様ですが、現在でも入手が可能みたいです。
で、アクアバッハ。今度はこちらのほうが、ディスコンに。
理由はわかりませんが、非常に残念ではあります。
(even)