渓流とウェーディングシューズの話。

danner

のっけから、汚いウェーディングシューズをお見せいたしましてスミマセン。。
ダナーの初代リバーグリッパーです。
この後、リバーグリッパー2、そして3では、それまでのフェルト底から、ビブラムソールとなりました。

初代はなんと、フェルトが靴底に直接、縫い付けられていました。
いくら手入れをキチンとしようと、フェルト交換はヤハリ時間の問題。
新品のフェルトに交換されてメーカーから戻ってきたときには、案の定、縫い込みはなくなっていて、今度は普通にペタリっ!と貼り付けられていました。

それから幾度となくフェルトの貼り替えをくり返し、縫い目もほころび、擦り切れて穴が開き。。
それをまたメーカーへ修繕に出し、そしてまた擦り切れて、今度はメーカーにもサジを投げられ、それでも自分で修繕し。。
と、まぁ、ものすごく長い付き合い。
確かに丈夫だったし、履きやすかったけれど、最後はただの“愛着”。であります。

そんな風にして、僕がたくさんの川を歩いて来たその間には、残念ながらダナーさんにも色々あった。
今年あたりはようやく、長年の相棒に、「お疲れ様」と言ってやろうカナ?などと、思っていたりもする。

話はガラリと変り。。
今度は、次の相棒をどうするか?というお話し。
長~い前置きだったのだけれど、皆さん、ウェーディングシューズのソール素材、どう考えますか?
ビブラムなどのラバーのソールも耐久性がいいとか、軽くていいとかで、最近では渓流アングラーにもどんどん人気が出て来ているけれど、フェルトの優位性だって、間違いなくアル。

ニュージーランドでは、フェルトソールは禁止です。
この問題、気になっている人もいるのではないでしょうか。。?

ニュージーランドや、北米などで、アングラーのフェルトソールが繁殖を拡大させたとして騒がれているディディーモという藻の仲間の存在。
日本は大丈夫なのだろうか?ということ。

外来種問題という考えかたにはめ込めば、ディディーモ以外にも巻貝やプラナリアの仲間の中などにも、懸念される生物はいるし、経路はともかく、既に国内での繁殖が確認されるものもある。
しかし、このディディーモの場合、もし、ニュージーランドの様な事態が起きたなら、水生昆虫が減ってしまったりするばかりか、川の様子が一変、ヌラヌラで釣り自体が成立しなくなる?なんて話もある。

正直なところ、僕は、履きなれたフェルトがいい。特に渓流ではやはり安心できる。
けれど、環境問題も無視できない。。

ディディーモは、ごく僅かながら日本でも確認されるとか、繁殖の環境が整わないので心配ないとか。。??
日本の固有種にもヤバイのいたら、どうしよう。。とか。
アングラーとしてのモラルが問われている様な気がしていました。
いったい、フェルトソールはアリなのだろうか。。?

実際のところ悩みます。
ウェーディングシューズのメーカーや、釣りのプロショップなどに尋ねる限りでは、今のところ、海外遠征のないアングラーにとって、そういう視点を問題にする必要性は、聞こえて来ないのが現状。好みで選べば良いと言う。

過剰な反応は、情報の独り歩きに繫がるから危険だし、あまり心配する必要は無いのカモしれない。
けれど、アングラーとしてのモラルは、やはり試されている様な。。?
で、僕の様に、フェルトがいいと思う人の為に、是非、頭の隅っこにでも置いておいてほしいコトを1つ。

それはメンテナンス。
釣りの後はキチンと水道水で水洗いをして、乾かす。
湿っていると胞子が生きていて。。などとなる様です。
今のところ、これでいいんじゃないカナ。と、思っています。

もし、これが仮に取り越し苦労だったとしても、道具はやはり大切にしたいもの。
愛着が増せば、長く付き合える大切な相棒となります。

(even)

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