- 2015-6-1
- 渓流と湖の釣り/IN THE FIELD
- 渓流, Rough Stream, イワナ, ヤマメ
5月も半ば、東北を訪れていた。
本流の釣りを空振りに終えていたこの日、午後から渓流を目指すことにした。
前日の雨の影響なのか、本流の上流は勿論、渓流域に入ってからもやや水位は高めなままなのが気になっていた。
ここのところの暖かさで上流部の雪解けも一気に進んだのもあるだろう。そして昨夜の雨がこの強い流れを齎しているのかもしれない。
そんな勝手な想像をしながら車を走らせる。
良さそうな水況を探しながら、いつの間にか支流のまた支流へと来ていた。
それでもちょっと流れはきつめだが、まずは状況を見てみようと準備にかかる。
林道の邪魔にならないスペースに車を停め、空を見上げると山は新緑の淡い緑で彩られていた。
一呼吸して、沢を釣り上がっていく。
ウェーダー越しにかかる冷たい水の圧力を感じながら、慎重に足を運んで行く。
思いのほか、流れは強いがきっとなんとかなる。
ヘビーウェイトのミノーをチョイスし、ピンポイントな流れの弛みをターンさせて誘ってみる。
笹濁りの流れに馴染むような少し派手目で視認性の高いパールベースのミノーが、ふとした瞬間に視界から消えた。と、同時にロッドが弧を描く。
幸先良く、この流れで磨かれた美しいイワナが来てくれた。
写真を撮らせてもらい、丁寧にリリース。
気を良くして更に釣り上がっていく。
水温が低いせいか、チェイスはそれなりにあるものの、なかなかしっかりとしたバイトまで持ち込めないという状況が続いていた。
それでも、魚影がそこかしこからルアーめがけて出てきてくれるのは嬉しい限りだ。
そして、たまに釣れてくれる。
そんな状況の中、ようやく美しく力強いヤマメが顔を出してくれた。
素晴らしいパーマークに見惚れながら、撮影後にリリースする。
このヤマメで僕の心はすっかり満たされたような気がした。
ほんの数時間、強い流れと新緑、ヤマメとイワナに癒されて、
また色々なことを頑張っていけそうな気がしました。
タックル
ロッド:D3カスタムルアーズ、ブラキストン503UL
リール:ABU、カーディナル33X(Availカスタム)
ルアー:ウッドリーム、アルボル5S
フック:レベルフィッシング、ミノーブラック#3
ライン:ヤマトヨテグス、サイトエディション6lb
ネット:Rough Stremネット(S)
カメラ:ペンタックス WG-3