- 2016-2-15
- 渓流と湖の釣り/IN THE FIELD
- 渓流, イワナ, ヤマメ, 木下進二朗
熱い季節を想う
辛い時期
サクラマスで有名な九頭竜川の解禁であったり、早いところでは渓流でも解禁を迎える河川がちらほらと出てきます。
SNSやブログサービスでそれらの釣果写真を指をくわえて眺める日々が続きます。
しかし、おちおちしていると自分の通うフィールドの解禁目前になってドタバタと準備をする事になってしまうので、2月に入った位から徐々に準備を進めています。
PCに溜まっていた画像の整理をしていた際、寒さが続くこの時期に一年で最も開放的になる夏を思い出しながら文章を綴ってみました。
毎年恒例
何年か前の事。
仕事のお休みの日に有給休暇をくっつけて2泊3日でこの川を訪れて以来、その後毎年1度は足を運ぶ程惚れ込んだ川があります。
この川のにはヤマメとイワナが棲んでいるのですが、当日はイワナを狙って上流域へと入渓しました。
低く浮かぶ雲と低く飛ぶツバメが雨が降る事を予感させはしたのですが、清涼な流れを目前に竿を出すのを我慢する事など出来ません。
登山道入り口の駐車場には数台の車が停めてあったのでそれなりのフィッシングプレッシャーを覚悟してはいたのですが、やはりこの川は裏切る事なく、かわいいながらも狙い通りのイワナが顔を見せてくれたのでした。
そして河原には高原らしさを感じさせる白樺の木が並びなんとなく贅沢な気分が味わえます。
深く険しい渓底で大イワナを狙うのも嫌いではないですが、こんなバカンスの様な雰囲気を味わいながらの釣りも悪くはないです。
雨雲迫る
普段シルバーベースのミノーを多用する為、この日もそうしていたのですが少し反応が鈍い気がしてゴールドベースのトラウトチューンHWの「キンヤマメ」というカラーに替えてみました。
確かにこのカラーの方が、花崗岩で形成された川底に馴染んで見えます。
そしてカラーチェンジのお陰か、納得の一尾を手にする事が出来ました。
遠くで響くゴロゴロという音に、思い出した様に空を見上げると大きな入道雲が直ぐ其処まで来ていました。
退渓点を目指しテンポを上げて釣り上がる事にしました。
リトリーブ中心のアプローチになるため奏50フローティングのプロトモデルを結んでサクサクと進みます。
こんな雑な攻め方になってもしっかりとイワナをヒットさせてくれるから製品になるのが楽しみです。
林道を戻る途中ポツポツと降り出したかと思えば、ザーッと一気に辺りの木々の葉を濡らす音が響きます。
雷も光と音の間隔が短い事に敢え無く今日の釣りはここまでと致しました。
NEWスタイル?
車に戻りビショビショのT-シャツを着替えて一息入れたところで帰路に付きます。
ただ、車を走らせて10分もしない内に雨は止み、よく見るとこの辺は地面も濡れていませんでした。
しかしながらもう一度濡れたベストとキャップを身に着ける気になれずそのまま車を走らせました。
すると、以前ここには無かった看板が目に飛び込んで来たのであります。
「Patagonia」
アウトドアフリークであればこのロゴを見てもそんなに珍しくは感じないと思います。
僕がなぜ興味を抱いたかというと、その看板はスーパーマーケットの駐車場に掲げられていたからなのです。
思わず車を停めてお店にお邪魔させて頂きました。
クライマー向けの店舗ではありますが、釣り人が好みそうなウェアや防水グッズが並んでおり、見ているだけで楽しくなってしまいました。
スタッフの方も気さくに応じて頂いて、この川に来る楽しみが増えました。
ついつい長居したせいで帰り道は夕焼け色に染まっていました。
今年もあの風景と魚達、それからスーパーの駐車場のお店に行く事が今から楽しみなのであります。
タックル
ロッド:ジャクソン カワセミラプソディー452ULL
リール:ダイワ セルテート2004CH
ライン:YGKよつあみ G-soul PE X-3 0.4号
リーダー:YGKよつあみ ニトロントラウトグレン 5lb.
ルアー:ジャクソン トラウトチューンHW/奏50(プロト)
撮影機材
カメラ:Nikon D5200
レンズ:SIGMA 18~250mm
ロケーション
千曲川水系 夏
【店舗情報】
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