- 2016-5-17
- 渓流と湖の釣り/IN THE FIELD
- 渓流, 飯田重祐, ニジマス
飯田重祐釣行記 ’16/韓国渓流釣行
韓国を訪れるのは2度目。
念願の渓流釣り。ここは韓国の東北部である。
韓国に渓流があって、トラウトが生息しているのは随分前から知っていたが訪れるまでに時間が掛かってしまった。
現地のホテルを5時に出発して30分程で川の横を平行して走るようになる。
天候は晴れ。
周りには住宅もあり穏やかな里川といった感じ。
水量は降雨の影響でやや増水といったところだが、河原も広く遡行に問題はなさそうだ。
水質は良好のようだ。
韓国の山々はそれほど高くはないけれど、広葉樹が多くバランスが良い印象。
植林が少ないのも日本と違って見える。
この河原の石はやや角ばってごつごつしている。周りの山も険しい岩盤帯が続いている。
石と石が組み合わせが悪いのか乗ると動くものが多い。
4月下旬だが、季節の進行は日本の南東北と同じくらいかな。
桜は散り、菜の花が河原に咲いている。
こちらでは渓流釣りはフライのイメージが強いらしい。
土曜日ということもあり数人のフライアングラーがループを描いていた。
着替えて河原に降りると、大型のカディスが目につく。
日本のヒゲナガによく似ているが同じ種なんだろうか?盛んに水面を滑走、産卵している模様。
一応、ヤマメと虹鱒(ニジマス)の混生らしい。前知識は多くはない。
流れはやや強いが水深は深くない瀬が多い。
石は多くポイントを形成している。
その間に大きめのプールがあり、いかにも大型が潜んでいる雰囲気がある。
両側には葦が茂りその下がエグレていて隠れ家になっているが新芽は20cm程しか伸びていない。
水温は13℃程度かな
石はややヌメっているが問題ない。透明度は高い。
大きなライズはないが、カワムツのライズが散見。
中上流のイメージ。
この川は釣り人が少ないと聞いていたが、葦の横にはしっかりした踏跡が残っていて人気河川なのは想像できる。
プールの緩流帯からはカワムツの一群が追ってくる。
トラウトらしい魚影はない。魚は瀬の中かな。
右岸を遡行しながらアップクロスにAX-50HWを投げドリフトさせながらシェイクさせる。
先ずは魚の反応を確認するためのルアーの選択とトレースコース。魚の出方をみる戦略。
3つ、4つポイントを流すが無反応。
やや流れが強い流れ込みのきわにルアーを落とすと明るい黄土色の背中が浮上、下流に流れたルアーを反転してテールをくわえた。
派手なジャンプは見せないが強烈な引きは虹鱒のもの。
記念すべきファーストフィッシュは美しいプロポーション。
同行のガイドに聞いてみるとこれは『スモールワン』だという。
その後も瀬の中を中心に攻める。
かなり浅い瀬にも魚は入っていて少しの変化をクロスで叩いて拾っていく。
ここの魚は胸鰭、尾鰭、尻鰭が紅い。
もちろん鰓蓋や側線部も紅いのだが鰭の美しさが際立つ。
総勢4人のアングラーがぞろぞろ遡行してみんな釣れるのだから相当な魚がストックされているのだろう。
この川に虹鱒が入った経緯は分からないが定着している印象。
対岸が岩盤の際にBT-53Sを落としドリフトさせるとそっとくわえ反転。
急な突っ込みと華麗なジャンプ。重量感溢れるファイトは一尾釣っただけで満足させてくれるものだ。
▲ 紅い鰭の美しさが際立つ韓国の虹鱒。見事なプロポーションだ。
豊満な魚体を支えているのは豊富な水生昆虫、あるいは魚類だろうか?あれだけ飛翔していたカディスは散発的な動きになってきた。
案内人が昼食を用意してくれた。
今回は午前中のみの釣行。
釣り上がった距離は2kmもないだろう。少し物足りない。
残念ながら韓国ヤマメには会うことができなかった。
次回はぜひともヤマメの渓に足を踏み入れてみたいものだ。
タックル
ロッド:アングラーズリパブリック 17シルファープロトモデル
リール:ステラC2000S
ライン:ダブルクロス6lb
リーダー:ナイロンリーダー8lb
ルアー:アングラーズリパブリック アレキサンドラ50HW ・ ベアトリス53S
ロケーション
韓国 4月下旬