- 2016-5-31
- 渓流と湖の釣り/IN THE FIELD
- 臼澤 拓, サクラマス, 玉川
コバルトブルーの川で
1 玉川初挑戦
毎年駆け回ってもなかなか結果の出せない釣り…
自分の未熟さゆえの事なのですが、遠征での結果を出せたのは去年が初めて。
当然今年も苦戦が予想されましたが、例年とは違い幸運にも3月に宮城県の追波川でサクラマスを釣ることが出来ていました。
僕は心に余裕もあったせいか、今シーズンは初めての河川でサクラマスを狙う…と言う気持ちを抱いていました。
▲ 追波川でのサクラマス。サイズも66cmと嬉しい今シーズン1本目。
釣り友が秋田県雄物川の年券を購入したといういきさつも重なり、今シーズン出来るだけ足を運ぼうと思ったのは秋田県。
きっかけはこんな些細な事でした。
雪シロが多くて釣りにならなかった昨年とは違い解禁日から釣りになりそうな情報があったものの、4月1日の解禁日にはどうしても都合がつかず、やっと川に立てたのは6日の事。
初めて向かったのはその釣り友に同行して雄物川支流河川の玉川でした。
水色が濃い川、透明度のとても高い川…と言うのは聞いていましたが、残念ながらこの日は少し濁り気味。
それでも初めての河川と言うのはいつでも期待に胸が膨らんでしまう。
そんな期待を込めて朝から釣り友と共に川を釣り歩くも反応が無い。
感動のドラマ待ち…
ではないが、淡い期待を抱きつつ、見えない相手に心を寄せる。
結局夕方まで投げ続けましたが、反応すら無く初めての玉川を終えました。
2 色付いた川と共に
初めての玉川挑戦から1ヶ月…
この1か月間は地元の閉伊川や、追波川、米代川などに行っていましたがサクラマスに出逢う事は出来ず。
一瞬ドキリとさせてくれたのはシーバスやイワナでした…
5月に入り仕事や私用やら多忙になり、やっと時間をとれたのは中旬以降の事。
平日の1日休みではありましたがこの機会にもう一度玉川に足を運ぼうと思いました。
2度目という事もあり、入りたいポイントを思い浮かべながら車を走らせ、目的の場所に到着したのは日の出前。
釣り支度をしながら日の出を待ち、明るくなると共に第1投を放つ…
陽の光が当たるにつれて景色が色を付け始める。
この時の水色を写真で表すことは出来ないが透き通った川の姿はまさしく話に聞いていた玉川。
そんな川を見ながらその流れの中に居るのであろうサクラマスと向き合う。
アプローチ方法を変えミノーを変え…を繰り返し、1時間ほどたった頃だろうか…
流れを感じながらリーリングしていたその手が止まる。
アワセを入れてファイトすると魚体をうねらせて抵抗する感触が伝わってくる。
最近サクラマスを狙った釣行でシーバスやイワナなどしか相手に出来ていなかったので、その明らかに違う感触に慎重なやり取りを強いられたのは言うまでもない。
無事に手元に収まった瞬間のサクラマス。
感動と安堵の入り混じる瞬間…
サイズは58cm。
その魚体に向かい合い写真を撮りながら、好調と聞いていた秋田県で自分もその恩恵に恵まれたことを幸せに感じます。
開始1時間で釣れてくれたことで、その後もポイントを転々と…
1日気持ちを切らさず頑張りましたが流石に2匹目とはならず…
やっぱりそんなに甘くはないなと感じながら釣りを終える。
しかし遠征とはいえ帰りの道中も不思議と疲れが来ない。
疲れも吹き飛ばしてくれるほどなのだと、実感しながら玉川に別れを告げました。
またいつの日かこの川でサクラマスに出逢える事を祈りながら…
タックル
ロッド: エキスパートカスタム 820MX (イトウクラフト)
リール: ステラ 3000H (シマノ)
ライン: PE1号
リーダー: ナイロン12lb
ルアー: チェリーブラッドMD-S (スミス)
ネット: SVランディングネット (アングラーズ リパブリック)
ロケーション
秋田県 玉川