- 2016-6-9
- 渓流と湖の釣り/IN THE FIELD
- Rough Stream, サクラマス
櫻鱒を追いかけて
サクラマス。
一言で言ってしまうのは簡単である。
ただ、その魚を釣る事は私にとってとても難しい事だと感じている。
以前、自分の思い描くサクラマスを手にしたのはいつだったか…
そんな記憶すら薄れ、釣り方なんて忘れてしまったと感じる程に遥か昔の思い出なのではないかという気持ちになる。
それと逆に、ファイト中の暴力的な引きや、ギラギラと水中を煌めくあの感動は脳裏に鮮明に記憶され、まるで昨日のことのように美しい魚体は思い出される。
サクラマスの釣り。
その特異な釣りは客観的に見るとかなり風変わりに映るかもしれない。
早期には寒風吹きすさぶなかをまだまだ冷たい水の分厚い流れの本流にウェーディングしながらルアーを投げては巻く。
いつ訪れるとも知らない急な出逢いに想いを馳せながら。
それでも一日中何もコンタクトがない事は少なくないのだ。
そんなサクラマス釣り。
年間を通して1本でも釣れたらそれだけでも素晴らしいという希少性がさらにサクラマスの価値を高めているのは紛れもない事実。
早期では下流部の広大なフィールドで、遡上しているであろうサクラマスを想像しながらの手探りの釣りになるため、一筋縄には行かない釣りなのかもしれない。
こうして偉そうなことを書いている私も正直言ってサクラマス釣りは自信の欠片もなく、それでも遠征して月に1~2回の貴重な釣り時間の全てを運に任せて、渓流と同じようなスタイルで、まだサクラマスを釣り上げた事のない河川を中心に訪れることにしている。
サクラマス釣りを本格的に始めて早いもので7シーズン目になる。
と言っても、シーズン中、サクラマス釣りに費やす時間は意外と少ない。
ただでさえ少ない休みに、有給休暇を足して、なんとかして時間を作り、会えるかどうかもわからないサクラマスを探しにいくのである。
シーズン自体も渓流よりさらに短く、そのなかでもベストシーズンはより短いということになるだろう。
今年、サクラマスを探しに北陸の河川を3回ほど訪れる事ができた。
そして、運良くサクラマスとの再会を果たすことが出来た。
また、次はいつになるのかわからないけれど・・・
今後も力の限りサクラマスを追いかけていくのかもしれない。
タックル
ロッド:7.6ft
リール:カーディナル4
ライン:ヤマトヨテグス、モンスタートラウト10ポンド
ルアー:8センチミノー
カメラ
ペンタックス K3+シグマズームレンズ
ペンタックス WG-3
ロケーション
北陸