- 2017-2-22
- 渓流と湖の釣り/IN THE FIELD
- Rough Stream, ヤマメ, サクラマス, 九頭竜川
銀鱗と赤色
2017年、
今年も2月に解禁を迎えた北陸の渓流へと足を運ぶ事ができた。
まず目指すはサクラマスの聖地とも言われるサクラマス釣りでは名高い九頭竜川の本流。
2月1日より下流域が部分的に開かれる。とはいっても、解禁日に訪れることができるほど時間的なゆとりもなく、暫くしてからの週末を待ち、準備もそこそこにとりあえず川に立ちたいという想いだけでその場に立っていた。
吹き下ろしの冷たい風が頬をキンキンに冷やしていく。
ネオプレーンの手袋をしていても、手足は冷えてきた。
今日は晴れる予報なので、日が出るまでの辛抱だと言い聞かせ、モチベーションを保つためにも、ルアーをとっかえひっかえキャストしながら、次はどうしようかと考えていた。
ラインはPE、リーダーはナイロン。
スナップの先につけていたディープダイバーを外し、少し派手に動くスプーンへとチェンジして何投かしたあとの事。
引ったくられるような当たりにすかさずロッドを煽ると、激しいヘッドシェイクでリールのドラグを唸らせる。おそらく本命のサクラマスだろう。
はっきりと見え始めた魚影にドキドキし、周りの障害物に肝を冷やしながらも無事に輝く銀鱗をキャッチ。
美しい魚体に見惚れつつ、夢中でシャッターを切る。
そしてリリース。
帰りの道すがら、内陸部の渓流をリサーチしてみる。
日釣り券を購入するために立ち寄った雑貨屋さんのおばちゃんがいうには、これでもここ何年かはこの時期にすると雪が少ないらしい。
ただ、今年はそんな少ない何年かの中では、まだ多いほうなんだとか。
そんな他愛もないやり取りのあと、適当に決めた渓流へと雪をラッセルしながら降りてみる。
しばらく川の中を歩きながら渓流に射し込む柔らかな光を存分に浴びて、久しぶりにウェーダー越しに伝わってくる水流や水圧の感触を楽しんでいると、魚信があった。
おそらくこの美しい渓流で年を越し、澄んだ水にこれでもかと磨かれた赤色山女の魚体は痩せていて力強く、言葉では表せないほどの美しさと感動を私に与えてくれた。
タックル
ロッド:アングラーズリパブリック・エゲリア各種
リール:アブ・カーディナル4、カーディナル3R
ルアー:スプーン18g、アレキサンドラ43
ライン:ヤマトヨテグス・PEレジンシェラー1号、ナイロンリーダー16lb
:ヤマトヨテグス・ファメルトラウト
フック:レベルフィッシング・ミノーブラック
ネット:Rough Streamネット(S)、(L)
ロケーション
九頭竜川と北陸の渓流 2月