令和元年5月2日
サツキマス /長良川
「ヒトはビグザム・メマトイはスレッガー」。唐突もないタイトルから始まりましたが、冒頭はサツキマス釣行について簡潔に記述したいと思います。
今年も4月の上旬を過ぎる頃に長良川へと通い始めました。どうやら今シーズンはシラメが好調みたく、師曰く「シラメが多い年はサツキの遡上も期待できますよ」とのことでしたので、今か、今かとサツキマスの遡上を待っていました。
時代は令和を迎え大型連休を思い思いに過ごす人達の姿が見られました。そんな夕暮れ迫る岐阜市内。荒瀬の流心で突如宙を舞うサツキマス。ひったくられたミノー。最高にスリリングな時間を過ごせました。
それから暫く経ち、1尾目を釣り上げた感触が完全に失われた5月26日。場所は違えど岐阜市内。これまた激流の一本瀬にミノーを投じた1投目でした。
そして、現在。2尾目を手にして以降、一切チャンスは訪れておりません(笑)
令和元年6月22日
STREAM PHOTO GRAPHER /北の本流
木下さんとは1年ぶりの釣行でした。ここではその日の釣行を振り返ります。
写真の師とも呼べる方との釣行は楽しみ過ぎて車中泊で4時間相当の睡眠が出来たはずなのに、結局のところ30分位しか眠れませんでした(笑)。
「嘘」(というのも失礼だが…)。本当は車を叩く雨音がうるさすぎて睡眠デリケートの私は目を瞑るものの、意識が薄れることはありませんでした。(楽しみなのは、本当。)
明け方、車から降りると雨は止んでいましたが、山々の頂には水分を含んで重そうな雲が居座っていました。
若干の増水は夜中に振り続けた雨のおかげでしょうか。轟々と流れる瀬にミノーを投じる。「あの、流れの脇。木が覆いかぶさってるあそこ!絶対居るね」
木下さんの指差す先でミノーが泳ぐ。緩い流れから強い流れへと入る瞬間、ロッドに重みが伝わり水の押す力とは違う微かな生命感が伝わってくる。幸先よく手にすることができた一尾目はニジマスでした。
けれど、反応のあったのはこの瞬間だけでその後は無反応の時間が過ぎていく。
都会の喧騒から離れ、仕事のストレスから解放され、自由に竿を振る週末。しかし、その時間に魚を手にできないことが1番のストレスだったりする(笑)
しかし、『彼及び、
彼女』と過ごす時間はとても有意義で魚が釣れずとも楽しい時間に換えてくれる。いつも釣れなくてイライラしてしまう私に心のゆとりを貰えました。その「ゆとり」をシンキングペンシルの「ドリフト」という釣技に代えて魚の反応を探ると…
釣れてくれました。
この日、目的としていた魚、「ヤマメ」です。私の住む地域は「アマゴ」圏なので、久しぶりに会うことのできた良型。尺は優に越えてそうで、全然越えてなかった良型。
サイズは良いんです(泣)その美しさは測れないのですから。
更に測れないのがもう一尾。お昼を挟んで新規開拓に乗り出した本流筋の上流部にて。
堰堤の落ち込みに投じた1投目。魚の背っぱりにフッキングして巨大バイブレーション状態で釣り上げることに成功した「ヤマメ」。
この魚は先程より1cmサイズアップして僅かに尺に届かず。普段この良型に出会うことがないのでメジャーの数字の方が疑わしいと思うほど立派な魚体でした。
今回、記事のタイトルでもある「ヒトはビグザム」。この時期、釣りをしていて昔から思っていました。
みなさまはご存知でしょうか。通称「メマトイ」と呼ばれるハエの存在を。そう、文字通り目の前をホバリングし、時に目の中に突っ込んでくる小バエのことです。
この小バエが、コアファイターに乗り込みビグザムのシールド装置を破壊の為に単身突っ込んだスレッガー・ロウに思えて仕方ありません。
だから、私達は彼等からしてみればビグザムなのかなと。そう思うのです。虫達にとってみれば良いも悪いも、ゴミを出す人間も拾う人間も、小さい魚を持ち帰る人間も丁寧に逃す人間も、きっと平等な破壊対象なんでしょう。
ですがせめて大自然の中で遊ばせてもらっている時間は、場所は、善人として過ごしていきたい。
そう思います。
ロケーション
長良川/令和元年5月2日
高原川/令和元年6月22日
タックル
ロッド:
Anglo&company paragon PR743 (長良川)
Anglo&company paragon PR663 & 523 (高原川)
リール:
Daiwa CERTATE Vintagecustom (長良川)
Daiwa CERTATE Vintagecustom 2000 & 1500 (高原川)
撮影機材
カメラ:SONY α7Ⅱミラーレス一眼
レンズ:カールツァイス