トラウトルアー図鑑7: メゾンⅡ

飯田重祐氏のハンドメイドミノーで、メゾンⅡです。アングラーズリパブリック、初代ラピッド誕生までには、まだ長い年月があります。

メゾンⅡ
飯田重祐氏のハンドメイドミノー。

飯田重祐 プロフィール [渓流と湖の釣り/IN THE FIELD vol.13]>>

写真は11センチモデルですが、チョット、リップが短いカナ~?とも思うので、もしかすると、まだプロト段階のモノかもしれません。
シリアルNo.は34と彫られています。

飯田氏のハンドメイドとしては、限りなくルーツに近いモデルです。
独創的なのは、目玉の膨らみを木工用ボンドで表現しているところ。
若干の白濁が感じられるものの、イイ雰囲気が出ています。

1984年1月の雑誌、別冊フィッシング、Angling No.3 に当時の記事を見つけましたので、チョット抜粋してみます。

― ルアーは釣具のひとつ。つねに使われることを前提のMEZONミノー ―

(略)

ルアーというのは、釣りに使う道具の一つにすぎないと考えている。
イミテーションであれ、ファンシーであれ、つねに使われることが大切であると思う。
ハンドメイドルアーは、とにかく手が込む反面、その技術が表面的なものになりがちである。
美しさにもその価値はあるが、ルアーである以上は道具であることを意識して作っている。

(略)

MEZONⅠ(旧タイプ)は、もっとも初期のミノータイプのルアーで、比較的にリップが立っていて、横に大きなアクションである。

(略)

MEZONⅡはⅠよりもさらにスリムで、イミテーションに徹している。
腹部がフラットなのが特徴。ホイル部に色塗りをおさえ、輝く面積を広くした。

(略)

バス、トラウトのどちらにも有効だが、チョコチョコと少しずつあおるような使い方が効果的。

とあります。
また、別ページ、ショップの広告欄には、

MEZONⅡ
メゾンのニュータイプ、泳ぎはチョッピリもたつくが、それがランカーのアタックを生む。

と、なんともバス寄りのコメントが入ってマス。

フローティングミノーではあるのだけれど、“泳ぎがもたつく”とか、“チョコチョコとあおる”とか。。
未来を予見している様に感じるのは、僕だけでしょうか?

アングラーズリパブリック、初代ラピッド誕生まで、あと何年?

(even)

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