トラウトルアー図鑑32: レックス・ミディアムディープ

レックス・ミディアムディープ。ザウルスのトラウトミノー。優れたルアーです。

ザウルス、レックス・ミディアムディープ

ラインナップは7センチと9センチの2種で、写真は9センチです。
半ディープと呼ばれたこのミノーの潜行深度は約1メートル。
重心移動システムを搭載し、発売当初、9センチのものは同社トラウトミノー中、最高のロングキャスト性能を有していました。

2ヶ所のトレブルフックは、ローリングスイベルを介してボディーと結節されていていたのが何とも画期的で、後にレックス・ディープでもこの方式が採用となります。
根掛りが少ないのと同時に、魚へのフックアップが確実。しかも、激しいファイトでもバレにくい。とのコト。

確かに、あの、サクラマスのローリングはハンパないですよね。
よく目が回らないものだ。などと、感心してしまう。。

僕は人生初のサクラマスに、このローリングの洗礼を受けてバラシを経験して依頼、現在まで、取り込みの難しさには常に悩まされ続けていますが、この釣りを始めた頃、悩みごとは、これとは別なところにありました。

戻りヤマメの存在。

当時、秋田県雄物川水系の玉川に通っていたのですが、釣れるのはいつも戻りヤマメばかり。
少しファットなミディアムディープであれば、本命が期待できるかと思い、このレックス・ミディアムディープでの釣りをメインに展開していたこともありました。
でも、戻りヤマメ。
贅沢な悩みではありますが、どうにか、ここから脱却したかった。。

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 ただ、このミノーの使い勝手には相当イイものがあります。
今の時代、戻りヤマメも、そうそうたやすく釣れてはくれなくなったし、サクラマスミノーも小型化しているから、あらためてコイツを一軍に迎えてみるのも面白いカナ。
なんて思ったりします。
だいたい、今でも現役で売られているミノーなんだから、勝手に二軍オチさせてしまっては可愛そう。

このミノーの重心移動システムは、現在までに、その構造を何度か変更している様だから、新旧、使い分けてみるのも面白いカモしれません。

(even)

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