- 2015-7-1
- ブラックバス注目記事
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初夏のスモールマウスバス! 秦拓也が教える猪苗代湖。
秦拓也プロフィール
猪苗代湖レイクスポーツの大型拠点、磐梯マリーンの本店長。
猪苗代漁協の組合員も務めるフィッシングガイドで、サモアの愛称で親しまれる。
ルアーライフの企画する、フィッシングガイドがサポートするバストーナメント、スーパーフィッシングガイド・オブ・ジャパン2015 にも参戦中で、巨大スモールマウスバスを狙って取る、超エキスパート。
スモールマウスバス2015 猪苗代湖の初夏
猪苗代湖の巨大スモールマウスバス釣りがいよいよ本格的なシーズンを迎える。と、お伝えしたのが、5月の中旬のこと。
実際、今年6月の初旬から現在まで、猪苗代湖は巨大スモールマウスバスの釣果に沸いている。
SFGJ2015への釣果投稿として寄せられている50アップ以外にも、秦さんがガイドを務めたアングラーは連日の様に巨大スモールマウスバスを仕留めている。
▲ SFGJ2015へ釣果投稿された50アップ
釣果投稿の詳細はコチラ>>
6月下旬からのスモールマウスバス その季節感
水温は例年よりも高く、現在18~22℃。水位は例年よりも低い。
スモールマウスバスはというと、ミッドスポーンと、ポスト(アフター)スポーンが混在の状況。
気難しい時期ではあるという。
猪苗代湖は、深く広大で、強風で荒れる日和が多いこともあって、バス釣りのポイントはこの時期、比較的絞りやすい。というより、必然的に絞られているとのこと。
季節が進行し、水温が23~24℃を超える様になると、今度はバス達は広く散り、考え方を変えていかないと狙い辛くなるともいう。
当面、シャロー狙いの構図が見えてくるものの、「必然的に絞らているエリア」というモノがいったい何処にあるのか?となると、日頃から、風や水、その他、多くの自然事象を事細かに肌身に感じられる環境に身を置いていないと、バカデカイ猪苗代湖、かなり悩むことになりそうだ。
翁島
猪苗代湖の北西部にある、唯一の島。
秦さん、おススメエリア名指しであります。
なるほどシャローも多そうだし、島の北岸、南岸などと、明確な個性もありそうだ。
やはり、バスボートなど、船外機付きボートからの釣りが現実的かもしれないし、前述の通り荒れる日もあるから、秦さんにガイドを依頼してみるのが良いだろう。
翁島以外で釣りをする人なら、ポイント開拓のヒントとしたいところ。
スモールマウスバスのチェイスを見逃すな!
さて、実際の狙い方。
見つける釣りと喰わせの釣りを使い分ける。
水深3メートルが狙いどころ。それより浅いエリアでは小型が多くなってくる。
サーチベイトを使用して、中層をランガンする。
まずは、バスのチェイスを見つけることに始まる。
ヒットには至らないかもしれない。けれど、スモールマウスバスのチェイスが確認できたら、そのバスを良く観察して、どこに戻っていったか、とか、ネストに付いたのか、とか、ハンプの肩に付いたのかとか。
スポーニングのバスなのか、アフターのバスなのかを是非見極めたいところだ。
▲ 秦さんお勧めサーチベイト3種
(左)O.S.P・アシュラ (右)O.S.P・ルドラ シグナル・デビルスイマーもおススメ!
ネストの魚を狙うのは賛否両論あるかもしれないが、もし、チェイスして来た大物がアフターの魚なら、きっとシャローフラットからのブレイクにストラクチャーが絡む様なポイントでサスペンドしていることだろう。
また、アフターであっても、再度スポーニングモードとなってしまうバスもいる。
バンク沿い、シャローフラットと隣接する縦ストラクチャーに巨大スモールマウスバスが潜んでいたりもするらしい。
口を使わせる方法は大きく分けて二つ。
浮かせて獲る方法と、沈めて獲る方法があり、この後、ご紹介するが、仮に実釣当日、風などの影響でブラインドの釣りを強いられた場合にも、アフターのバスにターゲットを絞リ込み、ハンプや、ワンド内のブレイク、バンク沿い等を同様の考え方で広く探る様にしたい。
・ 浮かせて獲る
表層まで浮かせて獲るには、サスペンド仕様のビッグベイトで誘うか、トップウォーターならポッパーが良い。
アフターで回復しきれていないスモールマウスバスは、カナリゆっくりと浮いてくるから、当然ながらルアーへのアクションもスローにしてやる必要がある。
▲ 秦さんお勧め、浮かせて獲るルアー
(左)ガンクラフト・ジョインテッドクロー
フローティングのものをサスペンド仕様に改造するのがおススメ。
板オモリを貼って、尾ビレが少し水面から出る程度に調整する。浮きすぎていると、喰わないという。
(右)メガバス・ポップX サイズ感がいい。
・ 沈めて獲る
巻きで喰わない様なら、ダウンショットやフットボールジグなどの釣りが良い。
魚は少し深く下りているかもしれない。
魚探で、水深3~5メートルのブレイクを探すが、フットボールジグであれば、サーチしながら狙うことも可能だ。
具体的には、ブレイクの深い側から浅い側にキャストし、着底後、ボトムバンピングしてくる。ルアーをしゃくり上げる高さは50センチ位をイメージして、縦もしくは斜め30°位で縦に刻んでいくことが基本。
スモールマウスバスは、真っすぐに落ちて来るモノが好きだという。
▲ 秦さんお勧め、沈めて獲るルアー
ケイテック・スイングインパクト 4” フットボールジグのトレーラーに!
ラインの太さについて
スモールマウスバスを釣ろうと思ったら、太いラインでは釣果が落ちるという。
猪苗代湖が日本有数の透明度を誇る湖であることとも関係があるかもしれないが、ラインは12ポンドがお勧めとのこと。
2ozあるジョイクロを扱うなら、注意が必要だ。バンク沿いをショートピッチで刻んでいくなどの使い方が向いている。
7月のスモールマウスバス
前述の通り、水温が23~24℃を超える様になると、バス達は広く散り、スポーニングとは切り離した考え方が必要となってくる。
ウグイの産卵行動に絡めた釣り方が面白い。
猪苗代湖のウグイの ”のっ込み時期” は6月中旬~7月上旬。
かなりの浅場でウグイの群れがバシャバシャとやっているのを見ることができるカモしれない。
産卵行動を終えたウグイには、少し深めの場所をフラフラと泳いでいる個体も多く、ブレイクライン辺りでは、これらのウグイを模した釣り方で大型スモールマウスバスにアジャストできることがある。
ガイドサービス利用の薦め
猪苗代湖はカナリ広い。
今回、翁島周りをスポーニングエリアとしてご紹介したが、当然、第二、第三のポイントだってあるだろう。
効率の良い釣りを展開する上で、バスボートの機動力は大変有効であることは言うに及ばずだが、なんといっても、相手は自然。湖を熟知するガイドの存在は頼もしい限り。
“ 一日中、笑顔でいられる釣り“ をモットーとする秦さんのガイドサービスと、圧倒的なパワーを見せるモンスタースモールマウスバスが潜む猪苗代湖。
楽しくないハズがない。
磐梯マリーン>>
https://main.lure-life.com/guide/detail.php?m=145
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