HIRO-MOTOYAMAが教える、9月、10月の釣り！秋の桧原湖スモールマウスス。

本山博之さんのスモールマウスバス釣り解説。

HIRO-MOTOYAMAが教える、9月、10月の釣り！秋の桧原湖スモールマウスス

本山博之プロフィール

ルアーライフの企画するフィッシングガイドによるバストーナメント、スーパーフィッシングガイド・オブ・ジャパン 2014（ http://www.lure-life.com/special/2014_SFGJ/ ）にも参戦中のHIRO-MOTOYAMAこと、ご存知、本山博之さん。
バスフィッシングや、渓流ルアーをはじめ、多彩なフィッシングセンスを発揮するマルチProアングラー。
氏のホームともいえる、福島県は桧原湖では、桧原湖スモールマウスバス・ガイドサービスも行なっている。
今回はそんな本山博之さんに、桧原湖、秋のスモールマウスバスについて、その攻略法を伺った。

本山博之2013秋の思い出 ▲HIRO-MOTOYAMA 2013年、秋の思い出

絶景！圧巻。秋の桧原湖を120パーセント楽しむために。

標高822メートル。東北、桧原湖の秋は早い。10月中旬ともなれば、息を呑む紅葉の中、抜群のパワーでファイトするスモールマウスの釣りが堪能できる。
ただ、陸っぱりはチョイ厳しい。秋は減水の季節。この記事を書いている9月中旬の時点で、既に平常水位より2.2メートル以上は減水しているという。リザーバーとは異なり、桧原湖はナチュラルレイクだから、この減水は、ショアラインの後退を意味していて、場所にもよるが、50メートル以上は沖まで湖底が露出する。
当然ながら、ヌカルミがキツく、全体的にも足場が悪くなる。うまくアプローチできた場合でも、根掛りが多いコトは覚悟しなくてはならないし、山間部である以上、熊鈴なども用意も必要となる。

秋は寒い。普通に寒い。虫よけスプレーが必要な様な日和があるかと思えば、9月10月なら、気温、7～8度くらいというコトはザラにある。で、11月頭には、雪も舞い始めるから、防寒対策を怠っていては、釣り自体が成立しない。

これらの理由から、風光明媚な桧原湖でリラックスした快適な釣りを展開するには、穏やかな日和に、ボートフィッシング。というのが理想ではある。が、相手は自然。風や波の影響までを考慮して、安全な一日を送る必要があるから、慣れないうちは、フィッシングガイドサービスを利用するのも、ひとつの手だ。

桧原湖の秋 ▲秋の桧原湖　11月には初冠雪も。

桧原湖秋のキーワード

■超ディープ

越冬モードに移行し始めたスモールマウスバスには、シューティング。
水深8メートル超えの、変化に富んだ湖底にバスが集結してくる。
コイツを魚探で見つけてダイレクトに落とし込む。
本山流として有名な、ダウンショットのドゥードゥリングでの一点シェイクも効果的。
桧原湖では、秋の荒食いらしき行動はあまり見られないとのこと。でも、コレと勘違いされてしまうほど、数を釣るには超・有効。秋も深まるほど釣れる様になるから、うまい人であれば、時には50匹なんてことも！
難しさは、アタリが小さいというコト。実際のところ、アタリが取れるかどうかで勝敗が決まるから、タックルバランスはとても重要。
本山さんのフィッシングガイドサービスでは、無料でベストバランスのタックルを貸し出してくれるから、心強い。

■超シャロー

ナントも両極端。こちらは、水深50センチ以内。
50アップのビッグワンは、まだまだ越冬モードには入っていない。
食欲全開で、シャローでベイトを追っている、そんな、強くて太いバス。
トレースコースが左右にフラフラとチドることなく、真っすぐにスイムして来るシャロークランクがイイ。
浅場へのボートでの進入には操船テクがモノをいう。

■ターンオーバーと無遊回遊

秋ともなると、夏のエビパターンからベイトフィッシュを意識したパターンに戦略をかえるのだけれど、なんと言ってもターンオーバーの季節。
サーモクライン（水温跳層）が複数できたり、崩壊したり。。
で、ベイトはというと、シャローエリアをはじめ、あっちへもこっちへも活発に泳ぎ出す。
肝心なバスのほうも、これにつられる様にとんでもないトコロへ、ウロウロと移動しだりもすからやり辛い。
こうなるとポイントが絞り込み辛くはなるものの、これはこれで、実にエキサイティングな釣りが出来たりするらしい。桧原湖特有の無遊回遊と言われるパターンへの突入だ！
水面への意識が高いバスも多く、トップウオーターのビッグのプラグが爆発したりもするし、9月後半、完全なターンオーバーが見られれば、ディープクランクでのリアクションバイトを狙った釣りを展開することもある。