- 2015-7-28
- ブラックバス注目記事
- [●●が教える], 池原ダム, 夏
藤原秀揮プロフィール
ルアーライフが主催する、名フィッシングガイドを競うバストーナメント、スーパーフィッシングガイド・オブ・ジャパン 2015 にも参戦中の、ご存知、組長こと藤原秀揮さん。
池原ダム、七色ダムを拠点に、レンタルボートとフィッシングガイドを行なう、“スポーツワールド”を経営すると同時に、issei(一誠)のフィールドモニターも務める。
日本屈指のバスフィッシングリザーバーと、そこに棲むバス、そして、アングラー達へ、常に多くの愛情を注いできた藤原組長に、夏の池原ダム攻略について伺った。
夏の池原ダム
奈良県 池原ダム。
美しい自然の懐に抱かれ、清らかな水をたたえる様は、超デカバスドリーマー達の聖地としての名に恥じることのない見事なロケーション。
今年の夏は、是非、憧れの池原ダムでバスフィッシングがしたい。
あの、クリアーウォーター。。
湖面にボートを浮かべるだけでも、間違いなく気分がいいだろう。
だけど、それ故、ルアーが見切られやすいことは、容易に想像できてしまう。。
あの、バックウォーター。。
涼しげで、夏のバスフィッシングなら、もう、最高のシチュエーション。
けれど、全てのアングラーが承知の第一級ポイントだから、バス達も、かなり賢くなっていそう。。
と言うことで、夏の池原ダムは、気分爽快ではあるけれど、そうそう甘くはない。
台風の後とかで、濁りが入れば、これはもう、大チャンス!
この日の湖面に浮かんでいられる自分の幸運を、シッカと噛み締めることができるだろう。
ただ、夏休みを利用した遠征組ともなれば、そんなタイミングを計った釣行の実現は難しいところ。
やはりここは、クリアーウォーターの釣りを前提に作戦を練っておきたい。
▲ 藤原組長 2015夏
台風後はパラダイス。 とはいえ、クリアーウォーターの戦略は用意しておきたいところ。
朝のシャローエリア
朝は気温も比較的低く、かなり快適。シャローの釣りが成立する唯一の時間帯だ。
是非、トップウォーターの釣りを楽しみたい。
可能性は高い。
できるだけロングキャストで、岸際の立ち木や、ストラクチャーをタイトに狙う。
ベイトタックルであっても、ラインは8lbから10lbまでが無難だというから、細め、ではある。
▲ お勧めは、ビビビ蟲 ポッパーワーム(一誠)
9グラムで、ベイトタックルでのキャストが可能。
バックウォーターやインレット
酸素供給量が豊富で冷たい水流が絡むエリアは、夏の第一級ポイント。
但し、前述の通り、アングラーの集中を免れることは困難で、場合によっては、順番待ちも発生するという。
だから、少し違った意味では、やはり朝一番がチャンスだし、間合いや運、そんな要素も影響しそうだ。
上陸してのおかっぱりフィッシングは禁止だから、とりあえずスプーキーなバスを相手にする以外に道はないものと心得たい。
また、超デカバスが、少し下がった場所などにポジションを移していることもあるから気は抜けない。
サイトで探して、幾度か入り直す覚悟で、静かに繊細に狙う。
タックルバランスにもよるが、ラインは2~3lbまで。4lbでは、チョイ太いとのこと。
サイトの釣りで大切なポイントは、バスを、そ~っと、良~く観察してみること。
バスが、上を見ているか、下を見ているか?ということ。
上層を意識している様なら、お目当てはアユ、その他の小魚だ。
表層をアイシャッド、ノーシンカーのI字引きで狙うが、ワームのカラー選択がキモという。
何色!とは一概に言えないものの、その日のアタリカラーとハズレカラーでは、バスの反応は、全くと言っていいほど異なってくる様だ。
ボトムを意識するバスは、エビやヨシノボリを捕食している。
ジグヘッドリグをプレゼントしてみよう。
▲ I字引きには、アイシャッド 2.8”、3.8”(ジャッカル)
▲ スパテラ 3”、4”(一誠) ボトムを意識するバスに、ジグヘッドリグで。
カラーは大切。クリアレイクスペシャルは3インチのみながら、藤原組長プロデュースの優れもの。
クリアーリザーバー向きなカラーだ。
風
クリアーウォーターにおいて、風をどう考えるかは、かなり重要だ。
サイトの釣りなら、風があってはそもそも釣り自体成立しなくなるから具合が悪いが、ブラインドの釣りには、アングラーの気配を消してくれるという利点がある。
要するに、見つけやすければ見つかりやすい。
実に悩ましい問題ではあるが、超デカバスは、意外とサイトの釣りで釣られていたりもする。
シェード
ドピーカンよりは雨天や曇天がいいのは確か。
でも、日が高くなってしまえば、キーとなるのはシェード。
西岸や北岸エリアでは、かなり早い時間帯から、シェードが減り、日中モードになってしまう。
稜線などの地形変化によって形成される日陰、ゴミや流木溜りなどは間違いなくいいが、意外と意識が向かないのが、水中にできるシェードだ。
沖合いに向かって影が伸びる、そんなエリアを狙う。
例えば南岸エリアのブレイクラインやストラクチャー、東岸や西岸エリアの岬や馬の背などがイメージできるだろう。
逆光の釣りは苦手。という人もいるかもしれないから、そんな意味でも狙い目と言えるし、ポイントにアングラーの影を落とさないのは共通した釣りの鉄則でもある。
ラインは、スピニングタックルで3~4lb、ベイトフィネスで6~8lbだ。
ディープ直撃ならラインは10lb以上でも大丈夫だろう。
▲ ライトリグなら、ビビビショット+スパテラ 3” (一誠)
▲ グリコネ(一誠)
上から読んでも下から読んでも、グリコネでネコリグ。当然、ネコリグで。
▲ グッと青みを増すディープエリアを直撃なら、ビビビマルチ7g、10.5g + ビビビバグ 4”
濁り
さて、クリアーウォーターの狙い方はこのくらいにして、マッディーな池原ダムについても少しだけ触れておきたいと思います。
台風後などの増水と濁りは、バス達の活性が上げるだけではなく、ルアーが見切られにくくなる。
極端に細いラインを使用する必要もなくなって来るから、大チャンスであることには間違いなし。
かなり自由度の高い釣りが楽しめるかも。
藤原組長いわく、スパテンを投げまくれ!ですと。
ワームも10インチともなると、使っている自分の潔さにシビレてしまいます。
ザリメタルもお勧めとのこと。
▲ スパテンは、10インチ版スパテラ。(一誠)
▲ G.C.ザリメタル(一誠)
岸際の立ち木や、ストラクチャーをタイトに通したい。
ガイドサービス利用の薦め
“スポーツワールド” にはレンタルボートがあるから、お客さんは常に最新の釣り情報を教えてもらうことができる。
たとえ常連さんであっても、いい釣りをするためには藤原さんの情報が不可欠になって来ると言っていいかもしれない。
『スパテンを投げまくれ!』と、簡単に片付かないことのほうが多い夏の池原ダム。
ロクマルの夢が叶うかどうかは別として、お盆を外した平日であれば、夏休みといえど、比較的落ち着いた釣りができるという。
この夏、藤原組長のガイドサービスで、聖地、池原ダムにチャレンジしてみてはいかがだろう。
(ア)
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