ブラックバスルアー図鑑32: ホッテントット

ストーム社、スィンフィン ホッテントットです。金属リップのディープダイバーでブラックバスのみならず、ニジマスにも効くことがあります。

米ストーム社 スィンフィン ホッテントット
ルアー図鑑31、デッチ・ディガーに続き、今回も金属リップのディープダイバーです。

息の長いルアーだったので、今でも比較的手に入れやすいと思います。
ラパラの傘下となり、あろうことか、コイツのカッコイイ金属リップがプラに。。僕的には金属リップだけがホッテントットです。

なんとも美しい紫色。
昔からあったカラーとしては、この他、背中が赤のもの、青のものなんかがありました。どれも非常に美しかった。
写真、実はケースだけが当時のもので、ルアー自体は随分後から発売となったモノです。
既にスィンフィンのブランドが使用されなくなった頃のモノか、同じに見えますが、少々異なる。

まず、ボディー表面が滑らかでなくなってしまった。
恐らく金型、老朽化か何かで作り直したんじゃないかナ。なんて考えてます。。で、エラに相当する部分のアタリが少しへこんでしまった。

プラスチックの成型に関するお話になりますが、このヘコミ、“ヒケ “といって、成型時、溶けたプラスチックが固まる際に温度差によってマテリアルが収縮したときに起きます。内部構造で少し変更が入っている可能性が考えられる。

エラのあたりだから、へこんでいてもマア、イイや!エラってコトで!なのかもしれません。
エラじゃなくってエラーじゃね?僕的には結構ショックではありました。

あと、リップにつけられたスナップ。。コイツ、本来は着脱式で、取り付け穴の位置を1つ下にズラスことを可能にしていたのでは?などと思ったりします。潜行深度が変えらる様に。。下にすれば、少し浅いところを泳ぐハズ。
でも、なぜか、スナップ中央の板金部が完全にカシメられていて、外せない。。
ホントのところはわかりません。

このルアー、昔からあるし、ダイワが扱ったことで、流通量も多かった。
だから、ディープダイビングプラグといえばホッテントット。みたいにインプリンティングされてしまってるオヤジは多いです。
僕もこの紫色を見ているだけで、何か、スゴ~くイイ気分になるコトができてしまいます。。
脱法ホニャララとかのお話ではありませんヨ!あれは絶対イケマセン!

話をもどしますね。

金属リップの付け根が若干折り曲げてある。
金属リップのディープダイバーってボディーとリップが一直線上にあるものが多い。
だから、この微妙な角度をもつホッテントットは、なかなか貴重です。
ディープダイバーだから、急潜行する。で、その時の傾きに近い状態のまま泳いでくる。つまりスイムの姿勢は、頭を下げて、ボディーが随分と立った状態となってしまう。
でもリップに曲げが入っているから、その分、ボディーが横になる。少しだけ、魚の姿勢に近くなるワケで具合がいいんです。

このルアー、ブラックバスだけではなく、ニジマスにも効くことがある。スレていないのが1つの条件にはなるんですが。
アピール力が高い。渓流とかでも釣れてしまうホド。

残念な点が1つあります。それは浮きの姿勢。
金属リップのディープダイバーは総じてですが、オシリを上にして浮いてくる。リップが重いカラ。
でも浮き姿勢が横になる様にしてしまっては、ガッツリと水を捕らえて急潜行することが出来なくなる。
トゥイッチン・トットか何かに改名しなくてはならなくなるから、しょうがない。

だから、メソッドとして長いストップ動作を組み込むには、いささか抵抗があります。
ラパラ版ホッテントットはプラリップだけど、どの様な感じで浮くのか。。
少し、気になります。
何かスバラシイ効果が得られているなら、見直すカモ。。

で、参考にして、こっちを改造!
インプリンティングされてるオヤジの場合、ホッテントットは金属リップでなくてはイケマセン!

(ア)

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