- 2014-5-7
- ブラックバスルアー
米タックルインダストリーズ社
ラトリンスティック。
知っている人はおそらく多くはないと思います。でも、知っている人にとっては、結構好きなプラグだったのではないでしょうか。
中古ショップで安売りされていそうな、何の変哲もないルアーって感じですが、実は、ウッドやバルサ素材にない、プラならではの良さを感じさせてくれるダブルスイッシャーで、コイツ、結構アタリです。
ペラの効果って、水を跳ね上げる音だけではないですよネ。
シャフトに通したメタルカップとかビーズとかが、ペラの回転と干渉して出す音が結構重要だったりします。
カラカラ、チリチリとか、シャリシャリ、キュルキュルとか様々な音のものがあって楽しいです。
で、プラのボディーは当然ながら中空ですから、この回転音を上手く反響させてくれている気がするし、何よりコイツ、ラトリンスティックです。中にラトルが入っている。
このラトルサウンドが驚きで、ペラが回転した際に発せられるカラカラ音とほぼ同質の音色。
狙ったか、偶然か、??です。
ペラ自体は決してデカクないから、首を振らせる等のアクションがつけやすいし、ペラがデカクなくても実に心地のイイ音がする。
ソージョーコーカ~などと叫んでしまいます。
よりナチュラルに狙いたい時、細身で控えめなボディーシルエットは一つ基本となりますが、そういう時にありがちなアピール不足を補うことができている様に感じます。
例えば。
透明度が比較的高いシャーローエリア。
朝、太陽があまり高くないのであれば、水面が光を反射、水中はまだ暗く、魚の警戒心もそれほどではないのです。たとえ風がなくても。
ところが、時間とともに太陽光が水の中へ射し込み、ボトムが丸見えに。。
こうなると風が吹いてくれるのを待つしかない訳です。
祈りが通じて風が出始めれば、水面のザワつきがブラインドとなって、途端にベイトっ気が出てきたりすることもあります。
小魚が“ピチッ!”と跳ねたりして。
そんな時に僕はコイツを結んでます。ナチュラル目であっても波のザワツキに紛れることのない高いアピールが可能です。
入手はムズカシイかもしれませんが、
もし、中古ルアーショップで何のヘンテツもないプラのダブルスイッシャーを見つけたら、チョット振ってみてください。
カラカラと音がしたら、「大吉」と書いてあるカモ。
(ア)