ブラックバスルアー図鑑65: スーズーン(初期型)

フロッグ、トイズのスーズーンⅠ。楽しいルアーです。

フロッグ トイズ スーズーン (初期型)

いつの間にかスーズーンⅡとか、目玉ナシとか、小さな目玉とか、グロ系デザインとか、小さいのとか、新作ルアーとか。。
このブランドのトップウォータープラグは、実に愉快です。

プラのルアーって、通常、メチルエチルケトンとかの有機溶剤や、その他の接着剤で、半分ずつのパーツをくっつけて中空ボディーをつくっている。
イイ加減を書くと怒られてしまいますが、写真の初期型、接合部かどこかから、内部への水の浸入を許し、改良して、スーズーンⅡになった様な、そうではなかった様な。。??

少なくとも僕の初期型は水が入って来る様なことはない。
だから、自分の中では、Ⅱと同じ。カナ?
そういう位置付けのツモリで使ってマス。

カエルをモチーフとした、この造形が最高!カラーリングが最高!リグの感じが最高!鈴江さん最高!?もう、大好きなプラグです。
あっ、鈴江さんはフロッグプロダクツ代表、荒井謙太さんの母上様とのコトでございます。
スーズーンの名前はココからラシイ。

アクションの話を少し。

スノボやカービングスキーって、板の中央部の幅が狭い。前後で広い。
要するに、ナイスバディーのお姉さんよろしく、ウエストがくびれて円弧を描くサイドカーブ。
コイツが結構きつく設定されている。
だから、このカーブが雪面を捉えると、カーブに沿ったターンが可能。
要は、ターンが簡単。というワケです。

さて、スーズーン。
上ゾリボディー。
お腹は出っ張っているけれど、背中はというと、そう、クビレ。です。
だから、ボディーを傾斜させ、このクビレに沿って、ホント小さくターンを決めるコトが出来るスグレモノ。
ターンの時、今までポカーンと浮いていたカエルが、何かに驚いて急に逃げだした様な、パシュって感じの音がマタいい。

ここで、終わりだと、メデタシ、メデタシなんですが、実はそれだけではチョットない。
次は、目出たしは、メデたいか、メデたくナイか?というお話し。

現在、目玉なしバージョンが人気の様な気がします。
ボディーが傾斜すると、デカイ目玉が水面と接触、抵抗が発生してターンの推進力の弊害となる。。
そういうコトだと想像してマス。

でも、僕はというと、目玉あってのスーズーン。
十分にメデタシです。だいたいカエルっぽいほうが、イイ。

それに、目玉のお陰かどうかは実際のところ??ではありますが、時々、スゴイことが起きている気がする。
凹んだ背中がターンのインサイドではなく、アウトサイドにキテいる。
どう考えても、そう思える様なターンをする時がある。

もう、スノボの反対。
ウエストのくびれたお姉さんどころか、デップリメタボオヤジが、その突き出たお腹を内周に、パワーターンを決める。
そんな感じ。
で、これが起こると、背中がスプーンの様に水をすくって、“ザシュッ”と大きな音と共にスプラッシュを発生させる。

自在に出来る様になるとオモシロイと思うのですが、困ったことがひとつ。
普通にターンさせることが既に少しだけムズカシイ。。

???

さっきのスノボの話は何だったの?ですよね。
実は、ボディーを傾斜させること自体に、ちょっとコツが必要で、真正面から引っ張ってしまうと、まっすぐ、スィ~っと、大移動してしまう。
上ゾリボディーだから、結構、滑っていく。

個人的にはコイツの長所を徹底的に生かして、小場所で何度も小さくターンをさせてやりたい。
その場から一気にいなくなってしまうとチョット困る。

プラグの向いている向きを良く見て、その反対側から、鋭く小さく、ビシッ!とアクションをつけるのがマル。カナ?
連続ワザでは、スィ~っといってしまわない様、リズム感を大切に。
で、リズムの中で、あの“ザシュッ”が起きます。

まだ、このプラグを使いこなしきれてない。。
でも、それって、まだまだ楽しみがたくさん残っている。というコトでもアル。

本当はスーズーン、Ⅱで変身。ゼンゼン扱いやすくなっている。
とも聞きます。

(ア)

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