- 2018-8-15
- ブラックバス注目記事
- 柿川清修, ビギナー
「なんだかハードルアーは釣れる気がしない……」
そんな風に感じているバス釣り初心者に、筆者が超絶おススメしたいルアージャンルがあります。
それは小さく愛くるしい見た目でバス達を誘惑する、まさに小悪魔的ハードプラグ……
『シャッド』です!!
シャッドはベイトを追っているバスに対して非常に効果的で、ラージにもスモールにも、全国各地どんなフィールドでも出番があることでしょう。当記事では、そんなシャッドの魅力、お勧めの使い方について語りたいと思います。
① シャッドはナゼ釣れる?? シャッドの持つ食わせの要素、強み――
② シャッドのお勧めの使い方! ハイシーズンは取り敢えずコレだ!
③ 必ずしよう! トゥルーチューン!
④ シャッドの使い分けとおススメのシャッド――
⑤ まとめ――
① シャッドはナゼ釣れる?? シャッドの持つ食わせの要素、強み――
なぜ釣れるのか? このルアーの強みは何か?
ルアーフィッシングにおいて、使用するルアーの特徴を正しく理解することは釣果に直結します。なのでまずは、シャッドの持つ食わせの要素や強みに目を向けてみましょう!
● サイズ、シルエットがマッチザベイト!
なんと言ってもまずはコレ!見た目ですよ!
関東のベイトフィッシュはおよそ5~7㎝というサイズが一般的です。大抵のシャッドプラグはこれと近いサイズに作られてありますので、口にするモノのサイズ感に対してセレクティブな状態のバスにも効果を発揮します。コンパクトかつ細身のシルエットは間違いなく食わせの要素の一つでしょう。
● 一口サイズでフッキングがイイ!
バスの口にすっぽりと入るコンパクトなハードルアーはフッキングがイイ! しかも、シャッドは基本的に細軸フックが採用されているので初期掛かりも非常に良いです。ある程度向こうアワセでも魚を獲れる確率が高く、初心者にお勧めしたい理由の一つでもあります。
● 一定のアクションが誰にでも演出し易い!
これは巻物全般にも言えることですが、ただ巻きで使えるハードルアーは一定のアクションを演出しやすいものです。中でもシャッドのようなライトプラグは手元に感じる引き重りが軽いので、さらに一定のアクションをキープし易いでしょう。
一定のアクションを加え続けるというのは(最近は耳にする機会も減った気がしますが……)実はバス釣りの重要な基礎だったりします。
● どんなスピードで使っても一定のアクションが破綻しない!!
コレ! コレがシャッドの良さを語る上で超重要だと筆者は考えています。どんなにゆっくり巻いても動く――さらには、どんなに速く巻いてもバランスよく動いてくれるのがシャッドプラグ!! 春夏秋冬オールシーズン出番がある所以でございます。
② シャッドのお勧めの使い方! ハイシーズンは取り敢えずコレだ!
スローリトリーブからポンプリトリーブ、はてはトゥイッチまで――シャッドは様々な使い方に対応してくれるルアーですが、最もおススメしたい使い方はズバリ!『速巻き』です!
シャッドはどんなに速くリールを巻いても一定のパフォーマンスを崩すことなく泳いでくれます。
小さい上に速い――そんなものをバスが追うのか? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これが実に良く釣れます。小さいことも速いことも、バスにルアーを見切らせない要素なのです。そして小さいながらも最大限に水を押している状態のシャッドプラグは意外にアピール力もあり、バスにとって見切ることのできない非常に気になる存在です……気になる存在がどんどん遠ざかってしまうので、ヤル気のあるバスは夢中になってシャッドを追い掛けてきます。
雨天や水温の下がり始めの季節など、バスが横の動きを好むようなタイミングなら、その効果は最も体感しやすいでしょう。ビッグベイト級に遠くからバスがすっ飛んでくることも。
そして、この釣り方はバスだけでなく、他魚種がすっ飛んでくることもありますね(笑)
(某河川で釣った70㎝クラスのニゴイ。このほかにも、筆者はシャッドの速巻きでウグイ、ヤマメ、ハスが釣れてしまった経験あり)
さて、この速巻きですが、どのくらい速く巻くかと言えばルアーを回収するようなスピードです。ハイギアリールなら、それより気持ち遅くてもOK! 注意するべき点は、竿を持つ手がブレないようにするということ。ルアーに余計な動きを与えず、真っ直ぐに、スピーディーに巻き切りましょう。
ちなみに、シャッドを使う上でお勧めするタックルはLクラス前後のスピニングロッド、ラインは4lb~5lbです。(DRタイプ使用の場合はMLクラススピニングやベイトフィネスタックルがおススメです)ライトリグを扱うタックルと併用できるところも、初心者におススメする理由の一つとなっています。
バイトが出た時の合わせ方はスイープに、魚の重みを聞くような感じでOKです。追ってきた魚が足元でバイトすることもあるので、ビシッとフッキングを決めすぎるとラインがアワセ切れしてしまいます。もともと速く巻いているところを食ってきますので、鈍った針を使っていない限りは初期掛かりでガッツリ刺さることが多いでしょう。
③ 必ずしよう! トゥルーチューン!
どんなシャッドプラグでも釣りを始める前に『ちゃんと真っ直ぐ泳ぐのか』を確認し、トゥルーチューンを実施しましょう。
トゥルーチューンとは、プラグが真っ直ぐ泳ぐようアイの角度を正す作業です。コレをしないとシャッドは右へ曲がったり左へ曲がったり……安定感の無い動きをしてしまいます。曲がりながら泳ぐシャッドと真っ直ぐ泳ぐシャッドでは釣果が全然違う上に、曲がって泳ぐシャッドは不要な根掛かりを多発させてしまいますので、必ず必要な作業です。
やり方は簡単! まずはキャストして、ロッドとラインが真っ直ぐの状態で巻いてみましょう。シャッドがロッドより右から帰ってくる場合はペンチでアイを左へ倒します。左へ曲がる場合はその逆を実施。速く巻いても真っ直ぐ帰ってくるように調整しましょう。
アイを曲げる力加減はなかなか難しく、意外に繊細な作業です。この作業を面倒に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実施することを強くおススメします。
④ シャッドの使い分けとおススメのシャッド――
さて、一口にシャッドと言っても、世にあるシャッドの数の多いこと多いこと(笑)正直『シャッドにハズレ無し』と思うくらい、シャッドは良く釣れるものばかり――。どんな風に使い分けたら良いのでしょうか?
まず、一番大事なポイントは最大潜行深度です。(速巻きを前提として→)魚のいるレンジの少し上を通すイメージが大切で、SR→MR→DRのように、バスを探している段階では徐々に深くしていくことがおススメ。どんなシャッドを選ぶかよりも、自分が今どの位のレンジを巻いているのか把握することが大切です。
潜行深度はルアーを変えて調整するだけでなく、巻いている時のロッドティップの高さでも調整できますので、色々と試してみて下さい。
そしてカラーとウォブルの質(並みのウォブルなのか、よりタイトなウォブルなのか――)ですが、これは水の状態や人的プレッシャーの度合いに合わせてチョイスできるとナイスです。ラトル入りとノンラトルの使い分けも同様です。
シャッドでボトムを叩き続けるのがベター――そんな時は、DRタイプでも先行角度が急なものを選んだり、シンキングタイプを使うのもアリ!
根掛かりしそうなポイントではフローティングタイプも活躍します。
――と、色々言ってはみたものの、いきなり大量のシャッドを買い込むなんて難しいですよね(笑)当記事はバス釣り初心者に向けて発しておりますので、筆者の独断であえて一つ、おススメのシャッドプラグを紹介したいと思います。それがこちら↓↓
『JACKALL/ソウルシャッド45SP』
4.5㎝という小さなサスペンドシャッドプラグで、非常に食わせの効くサイズ感です。引き重りはノー感じにならない程度に軽く、速巻きも楽ちん♪ 最大潜行レンジも1.2mと浅いので、オカッパリでも使いやすいです。
ハードベイト縛りで行われるH1グランプリでも活躍の実績があるこのルアーは、とにかくプラグで一匹釣りたいと思う釣り人にとって切り札的存在だと思います。
まだワームでしか釣ったことがないという初心者の方にも、きっと現在お使いのタックルで使用できるこのルアー、自信を持っておススメいたします。
⑤ まとめ――
この記事を書き終えたのは2018年8月上旬です。異常気象と話題になるほどの猛暑日が連発しておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか? こんな季節は巻物の釣りが効かない場合も多々あります。ですがもうすぐ、もうすぐですよ――八月の終わりか九月に入ってからか……水温が下がり始めたタイミングから、徐々にバス達は横の動きに反応しやすくなってきます。そんな時に是非、シャッドをお試しいただけたらと願っております。