- 2018-10-9
- ブラックバス注目記事
- 相模湖, 柿川清修
マイフットエレキ等々、レンタルボート用品が充実してくると、次にバスアングラーの興味を引き始めるのが『試合』ではないでしょうか? レンタルボートフィールドでは、ボート店の主催する大会が多数開催されており、試合当日は多種多様な嗜好のアングラー達で賑わっています。そこにはフィールドのロコと呼ぶに相応しい古強者もいれば、自作ルアーでの戦果を狙うアングラー、賞品を狙うアングラー、そして、上達したい初心者から中級者、時々メーカーのプロスタッフも混じっていたりして……。
私筆者は相模湖でレンタルボートのバス釣りを楽しんでいるのですが、時々こういった大会の光景を遠くから眺めておりました。「なんか楽しそうでいいなぁ……」と。
そんな大会という場が実際どんなものか、この度体験してきましたのでご報告させて頂こうと思います。いやいや、初めての試合、めっちゃ緊張しましたよ!笑
これから大会に参加してみようと考えていらっしゃるアングラーに、この記事が是非とも叩き台になればと思います。
2018/09/09 日相カップに参戦
記念すべき初試合は相模湖、桂川中流域と秋山川の合流点にある有名ボート店、日相園さんで開催される日相カップに参加させていただきました。最近では参加人数60名越えで、相模湖でも比較的規模の大きい試合となっています。
AM.3:30 ~
日相園さんに到着しボートの準備を開始! 駐車場が混み合うかもと思い、早めの到着です。が、すでに車はいっぱいでした。準備や後片付けを楽にするためのプチ場所取り合戦でしょうか??
桟橋に降りてみると、既に準備万端のボートがずらり! どうやら前日にプラクティスを実施し、セッティングしたままにしている方が多い様子です。筆者は今回プラ無しでの参加で、正直この時点で半端じゃないプレッシャーを感じました。
「うわぁ……みんなプラしてる……しかもどのボートもカッコいいハイデッキ仕様……」
そうなんです。ボートセッティングだけで誰も彼もがめちゃ強いロコアングラーに見えちゃいました。高まる緊張感……はたしてメンタルは持つのか!?笑
AM.5:00 ~
ボート店がオープンする5時から、試合開始までの6時が受付の時間です。だんだんと桟橋に降りてくる人も増え、常連さん達は和気藹々としておりました。そしてやっぱり、みんな強そう……笑
エントリー時に受付でもらうエントリーシートは無くしてしまうと失格になってしまうようです。私は大事に財布の中にしまいました。
AM.6:00 ~
試合開始! 私は本湖へ舵を取りました。台風の影響もあり、上流と下流ではだいぶ水の雰囲気が違うみたいでしたが、上流の水は冷たく、バスのストックが少ないというネットの情報を信じ、濁りと戦うつもりで本湖を目指しました。
下りながら気になるポイントは打ちましたが、正直言って、試合の開始当初は釣りにならなかったです……。と言うのも、緊張してミスキャストを連発してしまっていました。普段の相模湖の釣りなら開始は朝の5時、下船は夕方6時とたっぷり13時間は釣りができます。が、試合では朝1時間出船が遅く、下船も13時と短い時間で釣らなければなりません。そんな状況でどう時間を使うのか……考えるだけで余計に緊張感は高まりました。キャストしてはオーバーハングに引っ掛けてしまい、回収してはポイントを潰しながら、本湖を目指していたのです。
AM.7:00 ~
さて、本湖に出て、少し気分も落ち着いた頃合いからやり出したのがスナッグレスネコリグのカバー打ち、そして岩盤エリアでのダウンショットです。やはり台風の濁りがキツかったので、カラーはブラック、ワームサイズも普段よりワンランク上げて上記の釣りを行いました。本命としてはやはり濁った時のカバー打ちです。ダウンショットはバンク沿いのちょっとディープを狙うので、当たったらデカいかも……の季節先取りでした。
が――ここから長い長い無の時間が続き、気が付けばタイムアップ間際。笑
あまりの反応の無さに広い本湖を右往左往し、だいぶ無駄な時間も多かったかもしれません。かろうじて岩盤で釣れたのは無情にもノンキーサイズ一本……。私、結局ウェインできずに初試合を終えてしまいました……。
PM.1:00 ~
帰着、そして検量です。
私は魚を持ってこれなかったので、他の釣り人がウェインするのを眺めていました。皆さん一列に並んで自分の検量を待っておりましたよ。そしてビッグフィッシュが持ち込まれると、会場がドッと沸きます。自分は蚊帳の外かと思いましたが、こうして他の参加者のウェインを見るのって想像以上に楽しかったです!
この日の優勝者は大会記録となる4980gを持ち込み、3キロオーバーが6名、17位以上が2キロを超えて釣ってくるという超重量戦。ウェインは大盛り上がりでした。
PM.2:00 ~
最後は表彰、そして上位三名による本日の振り返りの発表、協賛メーカーによるプレゼントのジャンケン大会でした。
上位三名の発表は非常に貴重なお話が聴けて、今後の釣りに生かしたい内容でした。
ショックだったのは私が見もしなかった秋山川上流域がすっかり台風から回復しており、魚も濃かったということ……。そして、その中でも私の苦手とするサイトフィッシングが有効だった点です。本湖に対する見切りを早く付けられなかったのは私の経験不足ですし、上流を見もせずに切り捨てていたのは本当に愚かだったと猛省しました。しかし、上流に辿り着いていたとしても、自分に見える魚を獲る腕があったかどうか……ここも疑問です。おまけに岩盤を釣っていたのは季節先取りどころか、まったくの的外れだったと気付かされました。笑
こんな気持ちになったのはいつ以来でしょう……「自分には足りないモノが多すぎる」と、そんな風に思ったのは久しぶりでした。
総括 ~
普段友人と共にする楽しい釣りでも、釣果向上の為に得られることは沢山あります。ですが、大会では「足りない現実」が一気に目の前に出現する……そんな風に思いました。もっともっとたくさん試合を経験して、もっともっと釣れるアングラーになりたい! と今は考えています。
そしてやっぱり悔しかったので、二週間後の柴田カップへの出場を決意し、今度は絶対にプラクティスもやるぞ! と固く心に決めたのでた。