もう一歩先へ!遠投で攻める大規模河川のナマズ攻略[鯰釣りの作法vol.7]

鯰の作法

多摩川に到着したころ、日は傾き、西の空がオレンジ色に染まっていく。東の空は濃い青色になっている。頭上には無数のコウモリ達が乱舞し、ナイトゲームにはまだ少し早いが、もう夜型固体は動き始めている。今日もTulalaのエルホリ83にカルコン400をセット、ラインはPE6号をスナップに直結する。

ルアーはやはりRomanMadeのサーブだ。僕はこのサーブが大好きだ。ビッグサイズのナマズが捕食する大型のベイトフィッシュであるアユやオイカワ、スモールマウスバスを彷彿させており、多摩川においては非常によく釣れる。

◆もう一歩先へ

これまで、Tシャツにジーンズ、ニーブーツというスタイルであった。ニーブーツが水没しても先へ行きたいポイントが多々あるため、今年から、海パンにTシャツ、KEENのサンダルという、濡れることを前提としたスタイルに変更してみた。ちょっとした瀬を渡ったりと、ニーブーツでは水没してしまう深度も難なく移動できる。
※もちろん、ウェーダーや、ライフジャケットを着用するなど、各自、安全には気をつけて頂きたい。

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水に入る時は、十分に安全に注意を!

◆大規模河川でのロングキャストの必要性

狙うポイントはフィーディングエリアのみに絞る。大きくカーブした瀬のインベンドだ。大規模河川に見られる典型的で良質なフィーディングエリアである。

ナマズは瀬の流れに着いているわけではない。流れの端にある反転流地帯や止水エリアで、流れからはみ出たベイトフィッシュを捕食している。多摩川のポイントの場合、川幅は約50m、最低でも40m地点にルアーを着水させる必要がある。vol3-outbend

一般的なナマズロッドは多くが6.6ftや長くても7ftであるが、このような大場所のポイントを無理なく攻めるには、それらの長さでは短すぎる。多摩川のような大規模河川では遠投の必要性が釣果を左右するため、ロングロッドが基本であると考えている。

僕は、Tulalaのエルホリゾンテ83とカルカッタコンクエスト400を使っている。スペックオーバーであると思われがちだが、大規模河川においては、寧ろ8ft級が最低ラインであると考える。

◆遠投だからこそでた1発

目の前に広がる大きな瀬の向こうにインベンドが見える。瀬の向こうに、うまく入れれば、釣れる確度は高い。僕はそこへサーブをフルキャストする。綺麗な弧を描いてぶっ飛んでいく。

大きな着水音がしたあと3秒リトリーブをすると、予想通り水面が割れるバイトが起きた。残念ながら乗らず、気を取り直して再度キャストするとまたもや激しく水面を割ったバイトがあり、今度はうまくフッキングした。

ドラグからPEが出ていく、手応えはずっしりと重く、体が持っていかれそうだ。ドラグを調整しながら、やりとりを繰り返す。なんとか、手元まで寄せると、キズ一つない綺麗な腹パンのナマズであった。

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長さはおよそ60数㎝。サーブを咥えたその姿はとても勇ましく。立派なヒゲをしていた。左手で口をエラを持ち右手で腹を抱きかかえるようにして、しばらくそいつを観察していた。ナマズ、めっちゃ好きやねん!そんな気持ちであった。

その後は、数バイトあったが、いずれもバイト音からしてお子様サイズであった。

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水面屋(みなもや)鯰釣り師

首都圏在住。小学校低学年からバス釣りを始める。高校入学と同時にロッドをギターに持ち変え、釣りから暫く離れる。男三十路にして鯰くんに男惚れ。現在はツララでビッグベイトを振り回し、メーターマナマズとロクマルバスを追う日々。

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