- 2014-11-6
- ナマズ
■未体験エリアを探索中
多摩川デイゲームに完敗した夏、バス釣りを中断してまで取り組んだにも関わらず、結果を出すことができなかった。デイナマに翻弄されて夏を終えたのであった。 季節が進むのは早い。一雨ごとにロンTやネルシャツを着るようになり、10月下旬の夜ともなれば、確実にアウターが必須となる。
夏は多摩川へ行き過ぎた。正直、もう多摩川は飽きたのでやりたくなかった。多摩川独特のスリリングなゲームも悪くないのであるが、今はこれまで未体験であったタイプのフィールドを攻略したい想いが強い。メーターナマズを狙うのであれば、様々なフィールドに対して万能であるべきだと思うし、まあ、なんと言っても夜通し未開拓&未体験エリアを探検して回ることがとにかく楽しい。
ナマズ釣りと言えば、近所の川で手軽に楽しめるルアーフィッシングというイメージが一般的だと思う。しかし、マジになればバス釣り同様に底なしの奥深さがあり、それに対して自ずと探究心が湧いてくる。ただ釣れれば良いでは済まなくなってくるのだ。
■バズジェットが好き
ナマズゲームを突き詰めている中で、ルアーについてはデプスのバズジェットが最も優れていると今は思っている。ナマズを釣るために必要な要素が全て含まれており、かつ、フォルムが素晴らしく、美的センスを欠いてない。
巷で「ナマズ専用」を謳うルアーは、スミスを除いて何れもが「釣るための機能」ばかりに重点を置いており、ルアーに不可欠なアングラーを釣る魅力を持ち得ていない。美的センスを欠いているものばかりだ。どれもジタバグやビッグバドをベースとした安易なデザインばかりだ。
そういうわけで、今のところバズジェットが主力ルアーとなっている。
■ナマズ探検隊はどこまでも。。。
こんな小河川にも巨ナマの存在は否定できない。タイダルリバーであるため、イナッコやボラ、シーバスもいる。エサは常に豊富だ。
フィールドにおいても、ビッグリバーだけがメーターナマズの生息域とは限らない。ビッグリバーの支流や水路、エサが豊富で安定した水温であればどこであろうとメーターナマズがいる可能性は否定できない。その可能性を信じることができると、いかなる難所へも躊躇なく足を踏み入れてしまう。
探究心とは恐ろしいもので、こんな足場の限られたポイントでも突き進んでしまう。高揚感しかなく、恐怖心はアドレナリンに流されてしまっている。
とにかくガス代がかかる。 新規エリア開拓では、ロッドを振るよりも移動時間の方が多い。良さそうな場所を見つけてワンキャストしてバイトがなければ長居はしない。サクサクとランガンし続け、車を走らせては止まり、目当ての河川を覗き込む。一晩の移動距離は平均して70km〜80km(往復含む)。しかし、気分が高揚しているため若干の笑みが見られる。
■シーバスは外道だ!
やたらに釣れるシーバス。。。
カラーチェンジしても、シーバスのアタックが。。
タイダルリバーであれば、シーバスが食ってくる。トップで、しかもバズジェットで釣れるとあり、仲間内では驚く者も少なくない。しかし、ナマズ狙いなので当然にして外道であるため、喜ぶことはできない。
■丑三つ時
丑三つ時、工業地帯を流れる都市河川へ向かって歩く。静けさと不穏な空気が満ち溢れている。
グーグルマップやカーナビにも表示されていない水路などを偶然に見つけた時の喜びは非常に大きい。
■ヌシを釣りたい
都市河川は、一級河川から小川、運河や水路など、バリエーションに富んでいる。そこに暮らすナマズはどれも一様ではなく、食性に偏りがみられたり、その逆であったりする。河川毎の特徴を把握して、そこの主(ヌシ)を釣り上げたい。
都市河川の多くは濁っていたり、下水処理された温排水が流れ込むことにより、独特なにおいが生じる。運河や水路においても、雑草に覆われていたり、とお世辞にも美しいとは言えないこのため、釣りをしない人達にしてみれば、興味も関心もないただの汚れた川でしかないと思う。しかし、そこにはナマズをはじめとした様々なゲームフィッシュが多く存在し、それを狙いに地元アングラーはもちろん、遠方から訪れる者も多い。
素晴らしいことだとは思えないだろうか?
特段、それらのために多額の税金を使って釣り場を整備してるわけでもなく、単純にルアーフィッシングが成立する魚がおり、それによって多くの人間が世界遺産でもなく、有名観光地でもない濁った都市河川へ足繁く通うのだから。
フィールドへ行くまでに車を使うならばガソリンを入れるし、コンビニで買い物もする。ファストフード店やファミレスで食事もする。僕の例でいえば、「ナマズが人を動かし、経済活動を刺激している。」ということだ。交流人口が少なく、目立った観光地もない地方自治体等は人寄せの為に多額の税金を投入して、赤字のハコモノ観光施設を作るよりも、身近な都市河川を利用してルアーフィッシングで人を呼び寄せて経済を回していく方が現実的な集客策だ。しかも、都市河川は既にあるのだから新たなハード面のインフラ整備は不要であるため、事業のイニシャルコストはゼロだ。灯台下暗しになっているだけで、有力な観光資源は身近にあるものだ。
そんなことまで思ってしまうのは、探索により新たなフィールドを発見し、新鮮さや充実感で気分が高揚している証拠である。通い慣れたフィールドで安定した釣果を出せる様になったら、ぜひ未開のフィールドへ探索しにいくことをお勧めする。
残念ながら、この探索ではナイスフィッシュを上げることはできなかったが、引き続きこのエリアを釣っていく予定であり、巨ナマの気配は感じているので、良い写真をアップできるようにしたい。