豪雨が関東に大きな爪痕を残した。普段から、つり情報サイト等でよく見聞きする河川が自然の猛威を振るった。身近な河川は慣れ親しんだ癒しの面だけではなく、時として躊躇なく人間に襲いかかる。我々アングラーは平時であってもそのことを忘れてはならない。
ナマズ釣りと言えばジッターバグ?
ナマズ釣りといえば誰もが思い出すルアー「ジッターバグ」。生みの親フレッドアーボガストはジッターバグのカップのエピソードに続き、まさか極東の小国でナマズ釣りの最強ルアーとなることなど想定外であったはずだ。現在のナマズ釣りブームにあやかって各ルアーメーカーから「ナマズ専用ルアー」なるものが釣り具店のナマズコーナーを賑わせている。その多くがジッターバグをベースに製作されており、日本でのナマズ釣りというジャンルにおいてはジッターバグ神話が成り立っているのだ。
関連記事: ジッターバグとナマズ釣り
ペンシルベイトの面白さ
しかし、このジッターバグ神話によらない方法でナマズ釣りを楽しんでいる「ツウなアングラー」がいることを知っておく必要がある。まずはジッターバグとは全く違うアクションのペンシルベイトでナマズを釣る楽しさに惹かれてしまった鯰師(ズシ)を紹介したい。私がツイッターでフォローさせていただいているコアな鯰師(ズシ)である「志乃の旦那 (~*△*~)))≡ @Hide_2300」さんである。今回は彼にペンシルナマズの面白さについてインタビューしてみた。
志乃の旦那 (~*△*~)))≡さんのお気に入りペンシル「ザラスプーク改」。ペンシルナマズをやる人の多くがフックをシングル化している。
志乃の旦那 (~*△*~)))≡さんに聞いてみた
Q=水面屋 A=志乃の旦那 (~*△*~)))≡
- Q:ジッターバグ系とペンシルベイトでの釣り、面白さの違いはどんなところでしょうか?
- A:ペンシルの方が自分でアクションをさせる分、釣った時の「やった!」感が大きいですね。ジッターは巻きだけでアクションしますが、ペンシルはロッドワークがものを言うので少しだけハードルが高い気がします。そこが面白さの違いだと思います。
- Q:ペンシルのアクションはどのような感じですか?
- A:アタシの場合アクションは基本的なドッグウォークですが、その時々のノリで高速に動かしたり、大きな音を立てながら動かすなどしてます。広く開けたポイントではアクションを大きく早く動かしてサーチ的に狙います。
- Q:ペンシルをやるうえで普段どのようなタイプのフィールドで釣りをしてますか?
- A:アタシの場合、旧吉野川という大河川からその支流や水路まで様々です。ただ365日トップウォーターなんで、どこでもトップに出やすい水深(どシャローから膝くらい)を中心に狙ってます。
- Q:ジタバグのようなタダ巻き系と比較して左右に動くペンシルって乗せるのが難しくないですか?
- A:あまり大差は感じません。それよりもフックのタイプやチューン、フィールドの水深やデイかナイトかというその時々の状況によるところが大きいのではないかと考えます。
ロッドはTULALAの名竿である「モレーナ53」 ペンシルベイトを「生きた魚」にするロッドだ。
シングルフックが口の中で下側にフッキングしている。上側にフッキングするとナマズの目を貫通する恐れがあるためこれはナイスフッキングといえる。
ペンシルベイトでのナマズ釣りはコアな鯰師(ズシ)が多い。彼らは心底ナマズ釣りを楽しんでいる。ツイッターや他のSNSで彼らを探して、日ごろの釣行等を見てみることを推奨する。きっと有力な情報やナマズ釣りの楽しさを改めて得る事ができるはずだ。
(minamoya)