いくら暖冬かもとは言え、本格的な冬を迎え、なかなか魚に出会えなくなってきました。
シーバスのナイトのウェーディングや、磯で激しく釣りする人には、冬は関係ないかもしれません。でも正直、初・中級者にはつらい季節ですね。ブラックバスの人も、やはりシンドイ。越冬場のメジャーポイントを叩いても、なかなかバスさんに出会えません。
でも、寒い間、2ヶ月も3ヶ月もノーフィッシュというワケにはいきませんよね。
そこでバザーにも、シーバスマンにも、オススメなのが冬のボートシーバスでのライトジギングです。
結構、良いことだらけです。私も、最初はキャストしないとオモシロくないんじゃないの?と、いぶかっていたのですが、やってみるとこれはこれで面白い!
ということで、冬に始めるジギング・ボートシーバス入門です。
※あくまでもシーバスを対象にした内容になっています。
シーバス・ジギングの良い点
- バスタックルで始められる
- サイズはともかくまあ釣れる
- フォールさせて&巻いて、を繰り返すので体があったまる
- ジグの購入がお財布に優しい
- 都内なら近い!
<基本タックル>
・ロッド
とりあえず手持ちのバスロッドでトライしてみたい場合は、ML~M程度の6~6.5ftのベイトorスピニングロッド。
手返しを考えると、ベイトタックルの方が楽ですが、スピニングでもなんとかなります。
キャストするわけではなく、フォールさせるだけなので、バスロットのルアーのウェイト表記はあまり関係ありません。ラインのポンド数(もしくは号数)の方をみてください。PE~1.2号とか~1.5号とかなっていれば問題ありません。
もちろん、ライトジギング用ロッドを用意した方が良いわけですが、7千~1万円程度のもので十分使えるので、買うのもありです。ライトジギング用ロッドであれば、40~100g程度の表記のもので良いでしょう。
・リール
バスタックルであれば、ベイトフィネス用や軽量性を売りにしているものは不可。シマノのスコーピオンクラスで対応できます。
ライトジギング用のリールなら、安いものだと、5~6千円で売っています。フォールさせるだけなので、サミングが容易なので、なんちゃらブレーキなどの付加機能がない安いものでも釣りになります。
注意点としては、海水での利用なので、釣行後は取扱説明書にしたがって、水道水をかけてください。淡水の時は、一切メンテしなくても使えていた場合でも、海水相手だと水をかけておかないと寿命が一気に短くなります。
・ライン
フォール中に当たりをとるので、感度面からPEラインが必須です。1~1.5号程度もあれば良いでしょう。とりあえず安物のPEで良いので巻いてください。ただ、10m毎とかに色がかわったりマーカーがついているものが良いです。縦にフォールさせて、何メートルのレンジでアタリがあるのか分かった方が断然有利です。
東京湾のポイントだと、底までが40-50m程度ですので、シーバスが相手であれば150mも巻いてあれば問題ないでしょう。手持ちのリールのキャパを確認してみてください。
私は、マーカーのあるPEライン200mが2000円代で販売されていたので、それを全部巻きました。
・ショックリーダー
フロロが基本ですが、東京湾のボートシーバスであればそこまで根ズレもないので、固めのバスロッドをなら食い込みを考えてナイロンでも良いです。
・ジグ
ジグですが、東京湾でのシーバスジギングの場合、とりあえず60gを中心に40g、80g、100gあたりが数個ずつあれば良いでしょう。出番としては、40g、60gが多いかもしれません。カラーは、鰯カラーっぽいのを最低1つと、後は好きな色で構いません。1個600円~1000円程度で購入できます。
・フック
メジャークラフトの「ジグパラ」のように、フックが最初からついているものもありますが、多くはジグ本体だけで売られています。フックは、2個セット×2のパッケージが多く、350円~600円弱程度で購入できます。
フックのパッケージの後ろにもセッティングの仕方のイラストが掲載されていたります。
<セット方法>
ジギングをやっている人からすると安易過ぎると怒られるかもしれませんが、 相手がシーバスなら、スナップにジグとフック2つをそのまま通してしまうのがあんちょこです。ただ、陸っぱりのキャスティングゲームの時に利用しているスナップだと、直ぐ壊れますので、もっと丈夫なものにしてください。
青物狙いならまったく使いものにならないかもしれませんが、ボートシーバスのジギングをまずやってみるということですと、敷居を下げて手軽なセッティングで良いかなと思います。それで楽しくなって、青物もトライしてみるよということになったら、ノットも含めて強度のあるセッティングに進めば良いかと。
<釣り方>
先ず60gでスタートしてみてください。
基本は、
①フォール ※サミングはしてください
②着底
③グリグリ巻く
②着底
③グリグリ巻く
で、また①に戻ると。
アタリは、着底から巻き始めの瞬間やフォール中に多くあります。フリーフォールの途中で、コンとかラインがフワっと一瞬の変化をアワセます。フォール中の当たりは、クラッチが切れるベイトリールの方が楽です。
ボートシーバスの場合、船長が魚探でベイトのいるレンジを教えてくれます。そのレンジの間を、巻き巻きしてフォールしてを繰り返すのが効率が良いです。実際のバイトのレンジを掴むためにも、マーカーが入ったラインが良いです。
<防寒>
冬ですので、寒いです。
ジギングしている間は、体が温まりますが、それでも寒いです。
特にボートで疾走する時に浴びる風は、かなり寒いです。手袋も装着してください。
カイロも多めに貼っておいてください。
ジギングしている間は、体が温まりますが、それでも寒いです。
特にボートで疾走する時に浴びる風は、かなり寒いです。手袋も装着してください。
カイロも多めに貼っておいてください。
オススメは、手首の脈をとるあたりに、カイロをはって血流を暖めておくだけで、指先の寒さは全然違いますよ。
<ボートをチャーターしよう>
都内に住んでいるのであれば、アクセスが良い東京湾マリーナに係留しているガイド船が手軽です。車で行く場合は、マリーナの入り口の受付で予約した船名を伝え、駐車場代500円を払います。
電車なら東西線の東陽町駅でおりて、がんばれば徒歩でも可能ですが、近距離ですのでタクシーでもさほどかかりません。
下記の実釣では、「釣り日和」さんでチャーターをたのみました。
通常期であれば、3名でのチャーター6時間で3万円です。出船時間は、チャーターの場合、ある程度融通効きますので、キャプテンと相談してください。潮が動く時間帯がオススメです。
状況によって、上げの方が良い、下げの方が良いなどありますので、直近の情報を船長さんと相談しましょう。冬の時期であれば、底べったりのケースが多いですが、中の場合も結構あります。
<実釣してみよう>
1月16日。朝方の気温は、3度くらいまで冷え込んだが、午前中に潮が動くということで、東京湾マリーナを6時出船。一気に30分程度疾走し、ポイントに到着。
魚探には底べったりに、無数の魚の反応があり、期待がもてる感じ。60gのジグでスタート。フォール→巻き上げ→フォールを2、3回繰り返すもノー感じ。
潮の流れは、そこまで早くなかったので40gにチェンジしてみる。すると、これがドンピシャ。バイトが止まらなくなります。
- 着底と同時にバイト
- 着底からの巻き始めでバイト
- ゴリゴリゴリと10回程度巻いて止めた瞬間バイト
-
ゴリゴリゴリと10回程度巻いてフォール途中でバイト
確実に着底させながら、変化をつけながら攻めると、サイズはともかく止まりません。2時間にわたり、入れ食い状態です。管理釣り場よりも遥かにつれます。正直、何匹釣ったか数えるどころではありません。入れ食いです。リールの巻き過ぎで、一指し指の皮が剥げてしまいました。
サイズは、40~50cmが殆どで、まれに60㎝といった感じですが、十分楽しめました。
たまに混じるでっぷりしたカサゴちゃんもウレシイ。
潮止まりに向かって入れ食いは終わってしまいましたが、ポイントを移動しながら時間一杯、飽きない程度に拾うことができました。
使用タックル
・ロッド:ベイトロット6.4ft ML
・リール:スコーピオン
・ライン:PE1.2号 200m
・ショックリーダー:フロロ16lb
・ライン:PE1.2号 200m
・ショックリーダー:フロロ16lb
・ジグ各種 ※500~700円の安いのを適当に
もちろん、冬場でもタイミングによっては、キャスティングで入れ食い状態になることもあります。ルアーはジグだけでなく、バイブレーションやミノー系も持っていった方が良いです。当日の天候の問題もありますので、前日にキャプテンに連絡して状況を確認しましょう。
<まとめ>
ジギングを本格的にやっている人には馬鹿にされる素人釣りかもしれませんが、冬場に気軽に魚に出会えるというのは、うれしいものです。普段バスな人も、シーバス陸ッパラーな人も、ボートシーバスでのジギング始めてみてはいかがでしょうか!