ハンマーヘッドシャーク [フロッグプロダクツ・荒井謙太のトップウォーター！トイズ・トイ！ vol.2]

2016-12-26
トップウォーター

ハンマーヘッドシャーク

フロッグプロダクツのハンマーヘッドシャーク

一言で言うと、釣れづらいルアーです。
二言で言うと、釣れづらくて、使いづらい・・。（笑）

フロッグプロダクツのルアーのラインナップは、ザックリ、2通りのスタイルに分けられるかもしれませんね。
一つ目は、釣りたいトップ。　もう一つは、使いたいトップ。

どちらがイイということではないんですが、ハンマーヘッドシャークの場合は、後者になります。
バス君の気持ちは、ちょっと無視して、「このルアーで釣ってみたい！」という、アングラー本位のルアーです。
サメを喰うバスなんて面白いナ～。なんて思いまして。
もちろんバス君はサメと知ってバイトしてくる訳ではないですから、ただただ、遊び心だけですね。

完全に形から入ったので、ある意味、初のリアル系ルアーです。（笑）
でも、フロッグがリアル・ワカサギを出してみてもつまらないですからね。
フロッグプロダクツ20周年記念企画の第一弾にふさわしい、新感覚トップウォーターが完成したと思ってます。

さっき、「釣れづらくて、使いづらい。」って言いましたけど、正確に言うと、「使いづらいから釣れづらい。」ですかね。
背ビレや尾ビレなどの各フィンは、少しくらいのミスキャストでは、折れたり割れたりしないように、強度にはカナリ気を配ってありますが、それでも、ビビってしまえば、きわどいキャストは決まらないですよね。
キャスティング中の飛行姿勢のコントロールや、糸絡みしないためのラインコントロールも、ハンマーヘッドシャークの場合、かなりシビアになってきます。

「基本」と、言ってしまえばそれまでなのですが、案外、その基本が一番難しいし、一番大事だったりしますよね。
繰り返し繰り返し、適切にプラグを浮かせておくことさえできれば、自ずとヒットチャンスは広がりますよね。
だから、ハンマーヘッドシャークを、キチンと扱える人は、基本的なスキルも高い人ですね。
ただ、最近は優等生的な道具ばかりが溢れているから、この辺はちょっと気付きにくい感覚になってしまったかもしれません。

使い勝手やアクションなど、誰もが扱いやすいルアーは確かに良いルアーだと思いますが、トップをやる人って、結構、ハンマーヘッドシャークみたいなトンガッた性格のルアーも好きだったりすると思います。
釣れたではなく、釣った！みたいな。　満足感が違うと言うか・・。

フィンが邪魔するので、フッキングにおいても、その時々のサジ加減と言いますか、アングラーの経験値と言いますか、うまくやらないとフックアップしてくれないシチュエーションは確かにあって、そこが難しいところですし、面白いところでもあります。
ただ正直なところ、“思っていたよりは“、フックアップ率は高いですね。（笑）

フィンが水の抵抗を生むので、ターンさせるのも簡単ではないです。やはり、至れり尽くせりの楽チンルアーとは別物です。
『休日にゆっくりと時間をかけて1匹獲る。』そんな大人の楽しみ方をしていただきたいですね。
是非、しっかりと向き合って、使いこなしていただきたいルアーです。
人間側のアドバンテージは、あまり高くないほうがフェアと言うか、楽しめると思うんですよね。

▲　荒井謙太独自編集！ハンマーヘッドシャーク、オリジナル動画はコチラ！

でもこのルアー、実は真冬でも大物バスを浮かせて、口を使わせるだけの実力があるんですヨ。
浮かせておくだけのデッドスティッキングも効きます。ジョイントの微妙な動きが効いているかもしれませんね。

本当は、サメだと思うのは我々だけで、ある意味、ベイトのシルエットを持っているルアーです。
ジョイントタイプだから、動きもとてもナチュラルです。
ジョイントの部分にポッパーのように水を受けて、“ポシャ”って、捕食音のようなナチュラルな音を出すことだってできます。
だから、必要な仕掛けは、ちゃんと詰め込んであります。

まァ、こんなルアー、なかなか無いですから、バスの目にも新鮮に映るのカモしれませんが、結構なランカーキラーです。（笑）

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