- 2014-5-16
- 釣り総合
アメリカ合衆国の国鳥、白頭鷲。その雄姿をシンボルに掲げるロッドメーカー、アメリカンロッドの雄、フェンウィック。
そのフェンウィック、今年で60周年だそうです。
創立の1954年から遅れること17年、1971年より株式会社ティムコが日本総輸入総卸元として取り扱いを始めました。
そこから更に遅れること6年。今、デスク上に1977年のティムコのカタログがあります。
通算で考えるとフェンウィック創立23年。現在から37年前のカタログであります。
ティムコの昔と今。カタログで見て行きたいと思います。
もちろん、取り扱っているのはフェンウィックだけではありませんョ!
カタログの厚み、見てください。
製品の取り扱い量、情報量、ハンパなく増えてます。記載されている文字も昔に比べ随分小さくなってます。
但し、使用している紙自体の厚みも増してます。実際のトコロは、総ページ数、76ページが212ページになって、2.8倍。
あと、紙の質は落ちたかな?エコの観点からかもしれません。
今は全ページがカラーページですが、77年では、表紙その他を含めても合計カラーページは全体の26%程度で、その構成比率はなんと、ルアーよりフライのほうダンゼン多い。倍近いか。。
カタログ上のフライページの占有率自体は77年で25%くらいでしょうか。今は50%を少し越えてます。
ティムコさん、フライフィッシングを昔から大切にしていることが伺えます。
77年のカタログでは、フライフィッシングスクールやタイイングスクールの案内ページや、スクールへの“入学申し込み書”なんかも添付されてます。で、スクールは今でもやってますね。
▲ 上、1977年カタログ。見開きページでカラフル!チカラ入ってマス! 下、2014年、今年のカタログ。
さて、フェンウィックです。
最初に気づいたのは、社名。社名のカタカナ読みです。昔は“イ”がデカイ。フェンウイック!
今はフェンウィックです。初めて気がつきました!
ルアーロッドだけで比較してみます。
単純にページ数だけを比べると、11ページから20ページと、今は1.8倍になってます。
製品アイテム数で言えばもっと、もっと増えてる。77年では、ロッドは長さのバリェーション含めても37アイテムのみです。
100%同社のもののみを扱っていました。
▲ HMGグラファイト。憧れました。。 マテリアルの素晴らしさをコレデモカ!って説明してます。
▲ グラスロッド。あの、FC60が載ってます! 後に復刻されました。
フライロッドはどうでしょう。
フェンウィックのフライロッド、なくなってしまいました。。残念。。
今、輸入ものではオービスが掲載されてます。
ルアー自体はどうでしょう。
同じく単純にページ数だけを比べても、39ページから96ページで2.5倍にも!
カラーバリェーションなんかも豊富になりました。
あと、ワームが増えたのは時代ですね~。77年ではクリーム社1社のみです。
もともと少ない渓流ルアーのラインナップは更に少なくなったのかな?
日本のルアーフィッシングは完全に自立したなぁ~。て思います。
輸入品が少なくなり、国内メーカーに置き換わった。Made in JAPANかどうかは別として。。
ルアー自体は海外モノが、ほとんどない。
僕は海外モノとかも大好きなので、チョットさみしい気もします。
あと、ターゲットジャンルが明確になってきた。細分化された。
これはどう考えましょうか。。? イイ事なのか、そうではないのか?は、ともかくとして、
そういう部分に紙面を割く様になりました。
昔は、特にロッドとか、ラインとか、シリーズ共通の基本性能みたいな部分の説明に、そうとう力を入れていたんです。
ルアーフィッシングを知らない人がたくさんいました。
3本イカリのフックのイメージでしょうが、ギャング釣りとか言われたりする事もありました。。
▲ ラインと言えば、ほぼ100%輸入モノだったカモ。2ページも使って宣伝してます。このライン、後にダイワが扱うことになります。カタログ中の写真、チョット見づらいですが、ワームのキャスト先にデカイバスがいます。。
そうそう、1977年も今もティムコがお付き合いをしている会社、見つけました。メッツ!
アメリカのフライハックルのブランドです。このご時勢、チョット感動です。
(ア)