- 2015-10-28
- 各種リグ(バス釣り仕掛け)
ジグヘッドリグ
前回はジグヘッドのオーソドックスタイプであるラウンドヘッドを中心に紹介させていただきました。
ジグヘッドの代表といえば一般的にはラウンドヘッドですが、フットボールだってスイミングヘッドだってジグヘッドの一種。
釣具屋の小物コーナーにいくと実にさまざまなタイプがラインナップされています。
今回はあらゆるタイプのリギング例と、その出しどころや使い方について書いていこうと思います。
フットボールヘッド
まずはフットボールヘッド。
その名が示すようにヘッド形状がアメリカンフットボールのような形をしたジグヘッドだ。
形状からも想像できるように、ボトムに着いても左右に倒れにくいのが特徴。
また、接地面積が広いためボトムでズルズル引きずったときに、ハードボトムならゴリゴリ手元に伝わるのもフットボールのいいところだ。
出しどころは急角度の岩盤やハードボトム。
バンクに沿って落とし込んだり、ボトムでスッと跳ね上げさせリアクションバイトを誘うのが効果的な方法。
ワームはスピードを重視するなら、水の抵抗を受けにくいホッグ系やシングルテールのグラブ、アピールを重視するならフラスカートの付いたダブルテールタイプのグラブがいいだろう。
重さは1/2オンスを基準に、レンジとスピードによって使い分けよう。
ジョイントフットボールヘッド
こちらはフットボールでもヘッドとフックがバラバラのジョイントタイプ。
スイングヘッドやジョイントヘッドと呼ばれるタイプで、普通のフットボールタイプよりも感度がいいとされている。
ジョイントタイプゆえにワームに動きが出るのもいいところだ。
ノーマルのフットボールと同じように使うこともできるし、テールに動きのあるワームを装着すればクランクベイトのようにも扱える優れものなのである。
▲ 筆者が今年の夏にスイングヘッド+ブルフラット(デプス)でキャッチしたスモールマウスバス。
ヘッドはザップ社のバウヘッドを使用。
ウィードレスフットボールヘッド
もうひとつのフットボールはウィードレスにセットできるタイプ。
フックがむき出しのフットボールは根掛かりがつきもの。
ハードボトムでの使用なら回避しやすいが、木やウィードエリアでは致命傷ともいえる。
しかし写真のタイプならそれも軽減できるのだ。
ノーガードのオープンフックに比べてしまえばフッキング率は落ちるが、しっかりアワセることができれば問題にならないレベルといえる。
▲ フットボールシェイキー(ケイテック)にシザーコーム(ジャッカル)をセットしたリグ。
ビッグスイミングヘッド
スイミングヘッドとは、その名が示すようにスイミングに特化したタイプのジグヘッドだ。
3~4インチワームならラウンドヘッドでも対応できるが、5インチオーバーのシャッドテールやブートテールタイプのワームには大型フックが搭載された専用設計のヘッドがマスト!
上写真のバンブルヘッド(デプス)は太軸フックにライトなワイヤガードが装着されていて、ワームのズレを防止するキーパーも設けられているのが特徴だ。
一般的なジグヘッドは、シャンクに対しラインアイが90度なのに対し、スイミングに特化したヘッドは30~60度設計なのも特徴といえるだろう。
▲ バンブルヘッド(デプス)にデスアダーシャッド(デプス)をセットしたジグヘッドリグ。
この手のタイプはロングキャストして巻いても浮き上がりにくくミドル~ディープレンジをクランクベイトのように扱うのに適している。
もちろんライトウェイトのヘッドを使うことで、水深1~2mのシャローで引くことも可能だ。
とくに琵琶湖のような広大なウィードフラットやリザーバーのディープフラットを広範囲にサーチするのに最適なリグなのだ。
スモールスイミングヘッド
同じスイミングヘッドでも、こちらは4インチ前後にマッチしたモデル。
いまでこそ中層スイミングというテクニックは定着しているが、そのテクニックをいち早く取り入れたデカバスハンターである、デプス代表の奥村和正氏が考案したのがスイミングジグヘッド(デプス)だ。
ヘッド形状からも想像できるようにワームにローリングを発生させるための設計で、同社のデスアダーや4インチクラスのグラブやシャッドテールなんかとも相性がいい。
▲ スイミングジグヘッド(デプス)にデスアダーグラブ(デプス)をセットしたジグヘッドリグ。
スクリューヘッド
ラウンドヘッドに軽量のプロペラが装着された斬新なタイプ。
他のジグヘッドにはないフラッシング効果でアピール力をアップできるのだ。
▲ ウィールヘッド(フィッシュアロー)にフラッシュJ(フィッシュアロー)をセットしたジグヘッドリグ。
上写真のウィールヘッドはアピール力がアップするだけではなく、ペラが水の抵抗を受けるため、通常のラウンドヘッドよりもレンジをキープしやすいのだ。
ベイトフィッシュが溜まるスポットで、一定速度でリトリーブして、たまにラインテンションを緩め故意にバランスを崩しバイトを誘う。
ただし、アオコやウィードの破片が絡まるとペラが回転しないのでオープンウォーターでの使用が前提となる。
同社のフラッシュJシリーズや3~4インチのピンテールのワームとの相性がいいぞ。
ウェイトの種類も豊富でガード付きもラインナップされているので要チェックだ。
トッパー君の独り言
楽しみにしていた、大場さんのジグヘッドリグ後編。
皆さんよりも一足お先に、自分も読ませていただきました。
おかげで、何じゃコリャ?は、ほぼ解消することができました。
皆さんはいかがでしょうか?
一番上の写真、実にたくさんのジグヘッドが集合する中で、下のほうの真ん中に、リップ付きのジグヘッドがありました。
大場さんの解説からは割愛されてしまいましたが、コレ、わかりましたか?
それとも、何じゃ?でしょうか。
コレ、何じゃ?じゃなくて、”スクラウンジャー”!!
すみません、コレが言いたかったダケです。
(自分、結構、オヤジなもんですから。。 ゴレンジャーって知ってます?)
これで終わりだと怒られてしまいそうなので、チョットだけ。
スクラウンジャージグは、基本、チャターベイトなんかと同じ理屈で、水流を左右交互に分け流すことでローリングアクションを得るスイミングジグヘッドです。
かなり昔(30年位前?)からあった気がします。
スクラウンジャーのリップは、軟質プラスチック素材で、ヘッド部の溝にクニュッ!とはまっている感じ。
フック先端方向にバリヤーの如くリップの壁が立ちはだかるから、スナッグレス性能はなかなかなものと想像できるし、仮に何処かに挟まって根掛りした場合でも、むりやり回収してみたら、リップがポキリと折れていた。なんてコトにもならずに済みそうです。
最近では国内メーカーからも同様なシステムのジグヘッドがいくつかリリースされて、よく見かけるようになりました。
なんだか、その威力が見直されて来ているのかもしれません。
あやふや発言の大連発、大変申し訳ございませんでした。。(汗)
text by トッパー