- 2015-11-20
- 各種リグ(バス釣り仕掛け)
ジカリグ
ジカリグってどんなリグ?
『直リグ』と書いてジカリグと読む。
オフセットタイプのフックにシンカーを直付けするこのリグは、リーダーのないダウンショット風であることからリーダーレスダウンショットなんて呼び方もされる。
ジカリグの特徴はカバーに入りやすくカバーから出しやすい。
ここまではテキサスリグにも同じことがいえるわけだが、ジカリグはテキサスリグよりもワームに動きを出しやすいのだ。
テキサスリグの場合はシンカーがワームの頭にあり、ペグ止めするとワームがボトムでベッタリ横たわってしまうのに対し、ジカリグはラインを張ることでワームがボトムを切った状態でバスを誘えるのだ。
ダイレクト感も持たせつつ、ワームの姿勢を水平に近い状態でキープさせやすいのである。
ではテキサスリグは不要なのかといえば、答えはNOだ。
やはり先細りで先端にウェイトが集中するテキサスリグのほうがスリ抜けはいい。
カバーに入れるだけを考えるのであれば、ジカリグもテキサスリグに勝らずも劣らないのだが、ジカリグはピックアップの際にワームとシンカーが屈折した状態になるので、ストレスに感じることがしばしばある。
ゆえに、テキサスリグとジカリグは、スマートに使い分けるのが大事なのだ。
ではどんなシチュエーションに適しているのかを考えてみよう。
先述した特性からもわかるように、まずヘビーカバーには不向きである。
いわゆるライトカバーといわれる隙間の多い倒木やベジテーションでは扱いやすい。
また、マット状になったウィードのポケットや隙間を撃つ釣りとも相性がいい。
もちろん、カバーにこだわる必要はない。
バスがボトムのエビやゴリ系のエサを意識しているときはロックエリアでズルズル引きずるのもいいだろう。
こと、ハードボトムのズル引きに関してはテキサスリグよりも圧倒的にジカリグのほうが勝っているのだ。
その理由はラインに掛かる負担が小さいから。
テキサスリグをハードボトムでズル引きすると構造的にラインがボトムに擦れやすいが、ジカリグだとラインアイの位置が高いため、根ズレによるラインブレークのリスクが限りなくゼロに近いのである。
▲ ダウンショットやネコリグに次ぐ、アメリカに逆輸入されたリグ。
バスプロショップスのオリジナル商品は『ゼカリグ』という名で販売。
ジカリグに適したワームとは?
ジカリグはテキサスリグとヘビーダウンショットのハイブリッド的な位置づけゆえに、使用するワームも好みでいい。
軽いシンカーでは細身のストレートワームでジグヘッド感覚でボトムを叩くのもいいし、カバーに入れるなら定番のホッグ系やクローワームを使えばいい。
しいて例外をあげるとすれば超高比重ワームは不向きな場合があるということ。
高比重ワームと軽いシンカーを組み合わせるとワームが底にベッタリ張り付いてしまうため、ジカリグの特性を活かすならば、ノンソルトないしは塩の含有量の少ないワームがベターだ。
もちろん、高比重ワームが必ずしもNGというわけではないぞ。
また、プリセットされた市販品はフックサイズとシンカーサイズが決まっているので、本格的にやるならばオープンスイベルやスプリットリングを購入して自作するといいだろう。
▲ こちらは筆者の自作。
好みのフックにスキニーシンカーをスプリットリングでつないだもの。
サイズを自由に組み合わせられるのがいい。
ジカリグ?ダウンショット?
コアなアングラーはご存知かもしれないが、最近はジカリグとダウンショットの派生的なツールが市販されている。ジカリグよりももう少しリーダーを設けたい。しかしダウンショットだとリーダーがカバーに巻きついてしまう。ピックアップ時にラインがヨレてしまう、といった問題を解消するのが下の2つだ。
▲ 左=ノガレス・スルーダウンショットリーダー・ショートモデル(グラン)、右=フェロモンチェリー・イエロー(グーバー)
チェリーリグはノリーズプロスタッフの荻野貴生氏が考案する、ワイヤとフックが一体型になった仕掛けで、好みの重さのバレットシンカーをワイヤに通し、先端をペンチで曲げ抜けないようにする。
リーダー部分がワイヤなので障害物に絡みつくこともなくすり抜けもいいのだ。
さらにボトムの感知能力が高いのも特徴といえるだろう。
▲ チェリーリグは、ワイヤに好みのサイズのバレットシンカーを通したら先端をペンチでくの字に曲げる。
スルーダウンショットリーダーはJBトップ50の藤木淳プロがプロデュースした商品でグランから発売されている。
こちらは太目のナイロンを使用したヘビーダウンショット専用リーダーで、任意の重さをセットできる仕組みになっている。
写真の6cmショートモデルのほかに13cmロングモデルもある。
これを使えばダウンショットをカバーでもストレスなく操ることができるのだ。
また、同社から市販されるフッキングマスターリングオフセットとグレネードシンカーを使えば、シチュエーションに合わせて簡単にウェイトやワームを交換することが可能なのも特筆すべき点だろう。
▲ スルーダウンショットリーダーフックをスプリットリングでつなぎ好みのシンカーをリーダーの末端にはめ込むだけ。
シンカーサイズを簡単に交換できるのが便利だ。
トッパー君の独り言
ジカリグは、リーダーレスダウンショットなんて呼ばれることもあるんですね。
超ショートリーダー・ダウンショットってイメージでしょうか。
ボトムを少し切ってイキイキとしたアクションが与えられることは容易に想像できるけれど、他にも色々なメリットがあるんですね。
実際にやってみれば、更に発見もあるかもしれません。
リーダーの緩みシロがないから、1点シェイクはムリですかね?
チェリーリグにしても、シンカーを起点として棒状の部分だけを起き上がらせるようなアクションは難しそう。
スルーダウンショットリーダーなら2本連結して真ん中に関節を作ればできますかね??
トップウォーターの釣りでは、プラグに振動を伝えて、水面になるべくまん丸な波紋を作るためのロッドワークを行なうことがあります。
具体的には、一瞬だけラインを張るイメージでロッドをビシッ!とやるんです。
これ、やってみたらオモシロいと思いませんか?
ワームがボトムに到達したとき、フリーフォールなら、ラインは水中を山なりになって入ってます。
なんといっても、ナイロンのフローティングですからね!
ボトム近辺ではかなりのライン角度がついているはず。
で、ラインが水を切る際の抵抗を利用して、ロッドティップで一瞬だけ、ビシッ!
オット、何だか、シンカーだけが頭を起こして、1点シェイク!!?
。。。 自分、何言ってるんスかね。
つい、またトップのタックルでワーム、使おうとしました。。(汗)
text by トッパー