- 2014-9-3
- ブラックバス注目記事
実釣の様子と攻略法
いよいよ実釣開始。イヤぁ~、バスボート、乗ってしまった!最高ですヮ!
なんて、相変わらず、ノー天気ぶり丸出しのトッパー君。落ち着いてみれば、そこは真夏の炎天下。
さて、このタフコンディション、はたして攻略できたのだろうか?
答えはYES。それも、驚異的な結果が待っていた!
6:00:集合 ~ 7:00:出船
もうこんな時間。。久しぶりのバス釣りだからといって、チョット支度に手間取りスギじゃね?
せめてガイドさんと相談して、乗船前にリグっとく位の時間は欲しかった。。
出船は常陸利根川にあるV6マリンから。
7:00~:常陸利根川
朝一番は、活性の高さに期待。魚のコンディションチェックを兼ねて広く巻きモノで探る。
ボートを流しながら、護岸と垂直に縦切りに!少しずつキャスティングポイントをずらしながらの手数勝負だ。ブリッツMRのボトムノックで、徐々に確信部が近づく。。
■ワンポイント:ボトムノック
チョコレート護岸(ポイント解説:チョコレート護岸の秘密)とボトムの境目のマテリアル変化をディープダイビングタイプのクランクやシャッドで、ボトムノック。キャスティングの際は、ルアーのスイミングコースをイメージして、着水点を定める。狙いの場所に届いていないと、トレースコースが上ずってしまい、ボトムノックは叶わない。
(巻末付録Q&A参照)
ヒットしたのは、ニゴイ君。でも、ニゴイのヒットは、ボトムトレースできている証拠。バスのチェイスも一度あったが、バイトには至らなかった。
9:00:クローワームの腕を食いちぎられた!
湖底の変化が期待できるポイントの場合、ワームでボトムを引きずる様に極ゆっくりと手前に引いてくる。漁船が沈む大場所(ポイント解説:沈みモノ)だから、引きずって来る距離も長い。
■ワンポイント:ワームの基本操作
リールを巻いていていては、アタリは全くわからない。操作はロッドが基本。引っ張ってくる時、ボトムに何か障害物があれば、少し引っかかった様な重さが感じられるハズ。これを感じた時と、障害物を回避して、フッと軽くなった時、障害物の前後でアタリは集中する。モゾモゾとか、何かヘン。とか。少しでも違和感があったら、迷わず電撃フッキングだ! (巻末付録Q&A参照)
やはり、潜むところには潜んでいた!相当手前での不意打ちに、思わずフッキングミス!
10:00~:利根川
日が高くなり、スゴイ暑さ!!
閘門式(ロック式)のゲートを抜け、利根川に移動。
水の流れと、シェードを求めて。。
常陸利根川から、利根川に続く、閘門式(ロック式)のゲート。
水位の違う水域に出入りする為の仕組みで、あのパナマ運河にあるヤツと基本的には同じ理屈。
11:00:ピンチをチャンスに!アシ際のシェードで、連続3本!
当日、水位は通常より30センチ以上低く、アシ際のホットスポットでは水深が圧倒的に不足していた。
あきらめますか?答えはNO。(ポイント解説:アシ際。“サギ”が教えた“本当”)シェードのアシ際にタイトに付いているから、打って、少し動かし、また打つ。手返し勝負。型は小さいが、スモラバ、クローワームで連続3本。
■ワンポイント:トラブルの少ないリグを選ぼう!
アシ際はキャスティング精度が大切。引っ掛ければ、そのポイントは終わる。どの様なリグを選択するかは、自分のキャスティングスキルと相談して決める。トラブルを減らし、チャンスを生かし、確率を高めることを優先して考えよう。
■ワンポイント:ピッチング
重量のないリグをフォールさせる場合、引き込まれるラインの抵抗によりフォールコースが手前それて、結果、ポインから外れて着底している場合がある。ピッチングでは、キャスト直後のロッドのストロークを上方に取り、想定した水深と同じだけの量のラインを空中にキープすることで、バーチカルなフォールが可能。自在にできる様になりたい。
水深のあるアシ際には小型ながら、多くのバスが寄っていた。
左上・右:釣れました。と、一安心。左下:ガイドの布川さんも!
12:00~:利根川上流へ
バスボートで疾走!利根川を上流へ移動。
12:30:オートリリース!!
立ち木と崩れテトラが絡む、ブレイク上のシャローにはイイ感じのシェードがあった。
クローワームのテキサスリグを立ち木スレスレに落とし込んだ後、ボトムのストラクチャーを探る。
ナンか変?その程度のアタリ。
魚は写真を撮る前にオートリリースと相成りました。ゴメンナサイ。。
13:30:アシ打ちを続ける傍らで。。
ゲスト(お客さん)と一緒に釣るガイド、一切ロッドを振らないガイド。布川さんは前者。
しかし、厳密には釣っているワケではなく、次の一手を探っている。
シャーローのアシ打ちを続ける中、一人、ディープレンジを探っていた布川さんに、いいサイズのバスが来た。
この後はと言うと、当然ながらシャローに見切りをつけて、サイズアップを果たすこととなる。
ガイドのバスがサイズアップのキーに!
14:00:クローワームに来た!フットボールジグにも来た!
更に日差しは強くなり、流れの効いた大きな水門へ移動。明らかに大場所。いかにも!という感じ。
水路沿いのコンクリート壁に沿って、クローワームのテキサスリグで狙う。フットボールジグにもビッグバスからのサインがあった。(ポイント解説:水路(インレット))
■ワンポイント:無理に軽いシンカーを使わない!
軽いシンカーは活性の低い魚に対して有効ではあるが、風が強いとアタリがとりにくくなるばかりか、風をはらんだラインがシンカーを引きずってしまいウマクないという一面もある。
水通しが良く、流れが感じられる場合も同様。
■ワンポイント:フットボールジグは、泳がせる。
まず一度ボトムをとったら、ラインを張ったまま、徐々にロッドティップを持ち上げていく。これにより、ジグはボトムを少し切った状態で、振り子の様にスイングを始め、手前に向かってゆっくりとスイムして来る。
ブレイクなど、ボトムの地形に対し、常に、付かず離れず引いてくる。
(巻末付録Q&A参照)
左:シェードとなる側のコンクリート壁。着底直後の違和感に対し、会心の電撃フッキング。ドライブクローで。
右:流れと水深のある大場所は、大物への期待を込めて、大きめのラバージグを。。大物は、ガツン!!と当り、ズボッ!とスッポ抜けた!(泣)
15:00:ちょっとダレ気味の時間帯? 何のへんてつもないストレッチに。
ガイドの布川さん、指をさしてオモムロに言った。チョットあそこ、投げてみて。
。。?? 特に、何のへんてつもないストレッチ。サギ(鳥)がジッと立ち尽くしているから、サギでも釣ろうっテカ?
。。その時なんと、ククッ!アタリだ。鳥にばかり気をとられ、またもフックアップならず。
このサギ、いつも同じ場所にいるんだそうだ。ベイトが寄る場所を心得ている、とてもエライ鳥さんなのだそうです。 (巻末付録Q&A参照)
夕暮れも近づき:常陸利根川へ
ドラマ魚。そんな大袈裟ではないけれど。。
そこは周辺と比べて、何だか、やたらキレイな垂直護岸。あまりにシンプルで変化が少ないから、チョット釣れる気がしない。。
フィッシングストップ直前、ブレイク絡みのハードボトム。基本を意識したワーム操作で来た!(ポイント解説:ブレイクを見抜け!)
■ワンポイント:気付く。という、技。
護岸がキレイなのはナゼ?
実は、東日本大震災で作り直している。見えないけれど、崩れた古い護岸は、そこにアル。(底にアル。)明らかに他とは異なる、小砂利の底質で、こころなし、水が澄んでいた。
ポイントは、想像力を働かせて、自己開拓したい。チョコレート護岸の秘密(ポイント解説:チョコレート護岸の秘密)も、合わせてご一読アレ。
コツンと明確なアタリで納得のグッドサイズ。これにて、フィッシングストップ。布川さん、ありがとうございました!
6:00:フィッシングストップ
最後に1匹を追加して、いい終わり方となりました。でもコレ、本当に一匹追加できるまで、布川さん、付き合ってくれたんですヨ。きっと。
終始、気さくでニコニコ。人間同士だから、ガイドさんへの気遣いも必要ではありますが、ガイドの顔色を伺う様なやりにくさは一切ない。実に心地の良い時間を過ごすコトができました。
ガイドの釣果を除き、2名で5匹の釣果だった。魚のサイズは30~40センチちょっと。
ピッチングに苦戦し、確信部に入れられなかったり、岸を釣って折角のポイントをダメにしてしまったり、アタリを逃したり。。そんなのが多かったから、バッチリ自信のある方であれば、更に釣果が伸びていたことは間違いなく、この結果は、当日のコンディションと合わせて考えると、まさに驚異的。ガイドの底力と言わざるを得ないノダ。
バスボートの機動力も大きな武器となっている。移動距離は延べ50kmくらいか。
使用ルアー
(1)O.S.P ブリッツMR(ガイドのマイルアー。プレゼントして頂いた。)
(2)O.S.Pドライブクロー3.5 inch
(3)ジャクソン エグジグ1/32oz + ジャッカル シザーコーム3 inch
(4)ワゴンセールのフットボールジグ1/2oz + ゲーリーヤマモト4インチシングルテール
(5)ジャッカル チャンクロー 4inch
実際バスボートに立って、ガイドにお手本をみせてもらったり、その時の状況やポイントの説明をしてもらったり、サイズアップのために作戦を変えてみたり。今、どんなコトを考えているのか、チョコット尋ねてみたり。魚探を覗かせてもらったり、ボートの機動力を体感したり。実はちょっと言い辛いんだけれど、チョットお伝えし辛い様な、そんな話を聞かせてもらったり。。(って、実際、言ってないんじゃね?)
そんな一日をドップリと過ごしました。
誰だって、確実に得るものがある。誰だって釣りの引き出しの数が増えるし、一つひとつの引き出しの中身にあるモノだって、その質が上がる。フィッシングガイドに学ぶことは多い。