港湾部は、まさにシーバスの宝庫とも言えるフィールド。
岸壁や橋脚、常夜灯が作り出す明暗部、水門など、シーバスが身を潜める人工ストラクチャーが数多くあり、
また水温も外洋に比べて高い温度で安定しているためベイトフィッシュのストック量も豊富。
そのため、年間を通してこのエリアに棲息するシーバスは多く、さらにシーズンによってベイトフィッシュを追って回遊してくるシーバスもいる。
魚のストック量の多さこそが、港湾エリアの最大の特徴だ。
このように大量のシーバスをストックする港湾部だが、シーバスは意外と身近な場所にいることが多い。
例えば、都市部の運河にかかる橋の橋脚は、まさしくシーバスの一級ポイント。
シーバスは橋脚のまわりの流れ緩んだ場所に定位し、ベイトフィッシュが流れてくるのを待ち伏せしている。
しかも、こうした場所には常夜灯が灯っていることが多く、これが大量のベイトフィッシュを呼ぶのだ。
もっとも橋脚まわりだけでなく、常夜灯のある岸壁際、沖堤、水門や排水溝まわり、繋留された船のまわり、消波ブロックなど、港湾部には無数のシーバスポイントが軒を連ねる。
そして、こうしたポイントのひとつやふたつは、ちょっとした海辺の町であればあるはず。
仕事の前や帰りに、放課後にフラッと。そんな身近なポイントが港湾部だ。詳細はイラストでチェックしてもらいたい。
港湾部での釣りの基本は、やはりキャスト&リトリーブ。
昼は速めに、夜はゆっくり一定速度で巻くのが基本だが、巻く速度を変えたり、ストップ&ゴーやトゥイッチを織り交ぜたりすれば、ただ巻きプラスαの釣果が期待できる。
なお、港湾部ではシーバスが岸壁やストラクチャーの際ギリギリに居着いていることが多いが、ここで重宝するテクニックが「テクトロ」。
ルアーを岸壁などの際に落とし、そこから10~20mほどラインを出して竿先を固定、あとはリールを巻かず釣り人が移動することでルアーを泳がす。
これにより常に岸壁際などのストラクチャーの際にルアーを通すことができるのだ。
とても簡単なテクニックなので、ぜひ覚えておきたいところ。
港湾の釣りは工場が絡んでくること多いですが、工場はその近くのどこかしらかに排水溝があって、水の動きがあるんです。
つまり、エサも豊富でシーバスの数が多いうえ、水温も上がっていてシーバスの活性が高いんですよ。
煙突を目印に工場を見つけるといいですね。
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